昨年暮れ、卒業式と閉校式への招待状が届いた。(以前、どこかで書いたが、平成6年度にPTAの会長をやっている)
平成14年の「都立高校改革推進計画・新たな実施計画」に基づき、三鷹高等学校母体校とする中高一貫校である三鷹中等教育学校が、平成22年に開校した。
それから、3年、その時に高校に入学した人たちが、3月7日の昨日をもって卒業となり、都立三鷹高校は三鷹中等教育学校へ発展的に改編され、閉校となるのだ。
招待状が届いたとき、まず思ったのは「寒いだろうな~(不謹慎ですみません)」だった。
何回だろうか?子どもたちの卒業式に出席したのは。
雪の日もあった。
体育館は何しろ寒い!大きな灯油のストーブが焚いてあってもしんしんと冷える経験ばかりだった。
でも・・・
こんな機会、めったにないだろうと、「出席」で出した。
当日、仙腸関節と背中にしっかりホッカイロをつけ、厚手の靴下を履いて万全の態勢でのぞんだ。
会には、三鷹市から、清原市長、同窓会長であり都議の吉野利明氏そして中村洋都議が出席された。
都の教育委員会からの出席者が多かったのは、今までの卒業式とは違う感じだった。
そんな中、今でも仲良くしている私の前後の会長さんたちの出席もあり、寒さも緊張も感じることもなく、和やかな時を過ごすことができた。
長男が、「ぼくが、行きたい所」と言って探してきたのが、この学校。
26年前のことだった。
高校は、私立ばかりを思っていた私には、思いがけないことだった。
それから、26年。
彼らとは、遅くまで、いろいろな話をした。
親も子もたくさん悩み、答えが出ないこともあった。
それでも悩み、話せるだけ幸せだと思った。
自分の高校時代は、思い出したくもないくらい不自由だったから。
息子たちにはそうあってほしくないと思った。
友人、先生、素晴らしいたくさんの出会いがあった。
その人たちとは、今でもつきあいがある。
「きっと、死ぬまででしょうね」との会話もちらほら。
書きだせば、終わらないくらい。
卒業式で、生徒さんの答辞と送辞で同じように「自主自立の精神」「自由の中にも規律ある」精神を大切の育て守っていきたいとの願いがあった。
「三鷹高校」という名前がなくなるのを惜しむ声はあちらこちらで聞かれたが、鷹高生が大切にしてきた精神は受け継がれることを見届けられたことは、幸せだった。
wisteria
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