湧泉の整体

慣れや惰性の施術であってはならない

湧泉の施術の技法の特徴は「安定持続圧」と云います。

長い時間の押圧で、10秒以上、場合によっては数分も持続する押圧です。

垂直圧(身体の中心に向かって筋肉がぶれたり、滑ったりしない押圧)

という効果的な一点押圧です。

 

 

効果的な一点とは、

一つ目はトリガーポイント(慢性痛やコリの原因となっている

筋肉の硬結)です。コリも含みます。

 

二つ目は経絡上の経穴(ツボ)です。三里、三陰交、合谷、曲池など良く効くと云われてい

るツボや、阿是穴(押されると身体に気持ちよさが伝わり、「そこ!そこを押して」と言いた

くなるところで、押されるとお腹の動く音がする)などです。

 

 

トリガーポイントでも、経穴にしても、施術者は経験に基づき、押すべきところにピタリと

手や指が届き、効果的な強さと方向を瞬時に判断できるように感覚を研ぎ澄ませなければ

なりません。

 

 

湧泉の施術は、世間によくあるようなルーティーンの作業、慣れや惰性の施術であってはならないと思っています。

 

施術者が楽をする、安易にするための、ゆさゆさ、もみもみ等の反動を利用する施術ではありません。

安易な動作の繰り返しは楽ですが、気はここにあらずの施術になってしまいます。

 

 

施術の組み立ては、その時の、その方の心身の状態によって変えています。

今日の最善の施術はどうするか、絶えず考えて組み立てて努力しています。

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お腹の鳴る音を求めて

お腹の鳴る音を求めて

*筋性防御

湧泉の「整体」は筋性防御と言う身体の反応をとても大切にしています。

 

ツボは、病的な状態のときに表れる身体の働きによる反応点です。


全身のツボの図をよく見かけることがあると思いますが、図に描いてあるツボが常に有効な状態であるのではないのです。

 

また、たとえ有効なツボであっても、そこをやみくもに押せばよいというものでもありません。

 

急激な刺激や、強い押圧は痛いばかりで、かえって害になることが多いのです。

 

 

そこが急所であるからこそ、繊細で過敏な反応をする状態になっているのがトリガーポイントであり、有効なツボなのです。

 

 

自律神経には、心身を緊張状態にする交感神経と弛緩をうながす副交感神経があります。

 

痛みや、身体が病的であればあるほど、皮膚や筋肉は警戒反応を起こし、交感神経優位の緊張状態になっています。

 

それに伴い、外からの刺激が、大切な急所への容易な侵入を許すことを拒んで筋性防御をおこなっています。

 

突然の強い刺激を受けると、一瞬の内に筋肉は硬直して身体を守ろうとしているのです。

 

これは交感神経性の反射作用です。

 

 この状態が継続すると痛みの悪循環になり、トリガーポイントを発生させ、慢性痛の原因になります。

 

筋性防御をおさえて、神経の興奮を取り除くことが大切になります。

 

適切な施術を行うために、先ずはその部位を探さなければなりません。

 

湧泉では、有効なツボや活性化しているトリガーポイントを探すのに、この筋性防御反応を活用しています。

 

指先に感覚を集中し、押圧に対する微かな反発を感じたら、筋性防御反応の可能性があります。更に慎重に確かめます。

 

微細な筋性防御の反応を指先で感じることの訓練が大切です。

 

筋性防御は人によって個人差があり、また同じ人でもその時々でかなり違いがあるので要注意です。いきなりの強い刺激はタブーです。

 

筋性防御のある部位を確認したら、そこが有効なツボであり、トリガーポイントでもある施術部位なのです。

筋性防御を抑えるための安定持続圧の手技をつかった施術に入れるのです。

 

 

*安定持続圧

有効なツボトリガーポイントは副交感神経の作用にも敏感に反応します。

 

トリガーポイント(有効なツボ)を確認できたら、そこで押圧の圧を少し緩め、時間をかけた安定持続圧を行います。

 

急激な強い圧は害になりますから、漸増押圧(ゆっくりと徐々に押圧の力を入れていくこと)を行い、筋性防御反応が起きない力で押圧を安定させ持続圧に移行するのです。

 

押圧が弱すぎても、響きが浸透せず、かえって満足感が得られないため、欲求不満でストレスになります。

眠たくなるような。痛気持ちいい位の持続圧を行います。

 

*腹鳴り

東洋医学では、阿是穴(あぜけつ)と云うツボの名称があります。

阿是とは中国語で「あ!そこ!」という意味で穴は「ツボ」のことです。

身体が押して欲しがっている気持ち良いツボのことです。

 

外部からの刺激から身体を守ろうとして過敏な筋性防御反応を起こすようなトリガーポイントも、心地よい押圧により、一変して阿是穴状態に変わります。

 

同じ押圧点でも痛みや緊張、ストレス過多などの交感神経優位な状態から、気持ちの良い、ゆったりとした副交感神経優位に変わるのです。

 

副交感反射で胃や腸の蠕動運動が始まり、お腹が鳴る腹鳴反応もあります。

 

その一つ目が、阿是穴反応です、

阿是穴に心地よい押圧が当たると腹鳴反応があります。

心地よい押圧を感じた初期のお腹の鳴る音は多くの場合、短い音です。蠕動運動の前段階のお腹の動きです。

「ぐっ!ぐる!」

「あ!そこ!」「そこが押して欲しいですよ!」と教えてくれるのです。

 

 

その二つ目が、副交感神経優位反応です

安定持続圧続けていると、コリがほぐれ、トリガーポイントが沈静化して非活性化するときは長い大きめの腹鳴があります。

「ぐっ~!グルルッ~!」

一定の間隔で蠕動運動が続く自動運転状態になることもあります。

 

緊張がほぐれ、副交感神経の働きが優位になり、副交感神経支配の消化器官の蠕動運動が活発になるのです。

 

「痛みやコリが無くなって気持ち良いですよ!」と教えてくれるのです。

 

お腹の音は、押す部位を探すときも、効果が出てきた時も教えてくれるのです。

 

本当に助かります。

 

お腹の鳴る音が聞こえる静かな施術環境で長年施術を続けてきたのが幸いしました。

 

「湧泉の施術は押してほしいところを、丁度良い力で、満足するまで押してくれる」とよく言われます。

 

 お腹の鳴る音のおかげです。

気持ちの良いゆっくりとした安定持続圧で、副交感反射が起きてきます。

 

硬直した筋肉は緩み、コリはほぐれ、身体を守る本能である過敏な筋性防御は必要なくなり、トリガーポイントは非活性化してきます。

 

緩みが進んでくると、副交感反射作用で、消化器官の働きが促され、腹鳴り(お腹がグルグルと音を立てて動くこと)が始まります。

 

湧泉の施術は、有効なツボやトリガーポイントを筋性防御と阿是穴反応で見つけて、安定持続圧の副交感反射作用で、腹鳴りが始まるまで緩めることを最も大切にしています。

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ぎっくり腰

こう寒くなると、ぎっくり腰のお客さまが増えてきます。



ぎっくり腰になり治療院に電話すると
そっとしておいて、痛みが治またら来て下さい。
と言われるようです。



そうして、こじらせて、お客さまの紹介されていらっしゃる方がたくさんおられます。



足つぼの湧泉では、何とか動けたらいらしてくださいとお願いしています。
本当に大変ですが。



そして、まず仰向けになっていただき、お腹の施術をします。

 

Dsc05343

 

 

 

腹筋の下にある腸腰筋をそっと、ゆっくり緩めます。

 

Dsc05345

 

緩んだら、お尻の筋肉、そして背中の筋肉と緩めていきます。



慢性の腰痛がない方は60分ほどで楽になられます。



腰痛がある方は、又戻る可能性があるので、3日後くらいに、1,2回来ていただくとこじらさずにすむでしょう。

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施術の日々・・・3

平日の忙しくない時は、自宅待機にさせてもらっている。



洗濯をし、干しそして朝食をとってから、ロキソニンと胃薬を飲んでから、私のセルフ施術が始まる。


お仕事ですね、お仕事。(私の今一番やらなきゃいけないこと!!)



クッキーと聰にやってもらったところを、ゆっくり1時間ほどをかけて。



活性化したであろうトリガーポイントのところを一つ一つ「沈静化してください」と祈りながら押圧していく。



残念ながらといいましょうか?幸せなことといいましょうか?膝の痛み以外は元気。



というこは、目も頭も元気、暇。



ということで、セルフ施術をしながら、ためておいたDVDを見たこと!見たこと!



自転車に乗れないのでTUTAYAまで行けないかったのは残念でしたが。
AMAZONのプライム会員なので映画の手続きをしておけば・・・なんて思たのですが。
   wisteria

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施術の日々・・・2

最初は、ひざ裏の筋肉がぎゅ~と締め付けらどうしようもなかった。



それは、坐骨神経痛からくる膝痛だということから、時間があると506号室で聰に施術をしてもらった。



お尻の筋肉、大殿筋・中殿筋・小殿筋そして梨状筋にできたトリガーポイントの活性化が原因であろことから、そこのトリガー処理をしてもらった。



毎日、毎日。
時間があれば、ちょこちょこと。
なんと贅沢な。
申し訳ない。



座っている分には、痛くないので、足もみのお返しをちょっと。
  wisteria

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施術の日々・・・1

野村病院で「レントゲンで、骨は、きれいです」喜んでしまい、ヒアルロン酸と湿布薬をもらって帰ってきた。



でも、待てよ、6週間何もしないで、半月板のヒビが治るのを待て!ってこと?



こんなに痛いのに?との疑問がふつふつと湧いてきた。



湧泉に来られるお客さんがおっしゃる言葉、「『老化で膝関節の軟骨がすり減っていますね。関節のリンパ液を抜いて、ヒアルロン酸注射ををしましょう』と言われるだけです」と。


そして、トリガーポイントの施術をうけられる。



私の場合は、何も言われなかった。



でも、痛い。
    wisteria

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施術の勉強会

お仲間のM・I さんが、板橋から聰のお祝いに来て下さった。

 

施術のことはあまり関係なく・・・と言っていたのが、急に彼女のFacebookに「勉強してま~す」を載せたいといい出した。

 

形だけでいいからって。

 

聰がモデルで、クッキーが施術者でM・I さんが脇から教わっているという構図で撮りたいって。

 

Photo

 それがそれが・・・

 

クッキーが、空気の読めないといいますか、施術者魂といいますか、
(施術者って、人の身体をさわりだすと原因を究明して改善したいという心が疼きだすらしい)

 

「聰の首のここにトリガーポイントがあって」
「ほら、触ってごらん」と始めた。

Photo_9

M・I さんは、M・I さんで施術家なもんだからクッキーに代って聰の首のあるトリガーポイントを探し始める。

 

「首のしこりの原因は、脇の下の○○筋のトリガーポイントを探せばいい」とクッキー。

 

首だけに終わらず、肩腰などまで。

 

そんなこんなで、3時間近く。
いつのまにか外は真っ暗。

 

ほんとのほんとの勉強会になりましたo(*^▽^*)o
   wisteria

 

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施術交換

「足揉みっていいよね」みたいな話が聰からあった。



「う?」と思う私。



「足つぼの湧泉」という名前だけど整体をメインにやっている。



「体内浄化プログラム」という2時間のメニューが1番人気だ。



 聰は、足の施術は、我々に教わり、整体は矢野みどり先生と武田亜水先生にしっかり教わった。



プロフィールに書いてあるように転職組だ。
その転職のきっかけは、自律神経失調症。
(今、私のまわりに自律神経失調症やうつ病で悩んでいる若い人が多い)



私も経験したことがあるが、「はい、今日から元気!」といかないのがこの手の病だ。
日常生活を送りながら、「あれ?いつの間にか元気?」となれば、いいよね。



聰は、時間があるときは、クッキーと施術交換をしている。



疲れ知らずのクッキーだったが、この2,3年寄る年波には勝てず、お仲間のところに施術を受けに行っていた。



そんな中での聰の参加。



クッキーにとってどんなにありがたかったことか!



1週間に半日くらいぽっかり空いたときがある。



そんなとき、必ず2時間くらいずつの施術交換をしている。



聰は、基本は、しっかり教わっている。
そのうえでの具体的な実践が絶えずふめる。



聰にとってもの凄い勉強になることと思います。



褒めないクッキーが「俺の5年分くらいの力がある」と言う。(父子って難しい)



私も時間があると、聰の練習台になっている。



手は温かいし、柔らかい!!。



それに筋肉がどうの、トリガーポイントがどうのって。
(えっ?こんなに勉強家だったっけ?失礼(=゚ω゚)ノ o(_ _)oペコッ)

  wisteria

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いつまでも、正座できますように

東京駅に行かなきゃいけない急用ができた。



朝10時ころ、三鷹駅に行く。



電車に乗る前にちょっとトイレに、と行ってびっくり。



十数名待っている。



「え?えっ??」



ふだん、この時間は、家にいるか湧泉にいるから、ちょっとびっくりの光景。



中高年の女性がが数人、並んでいらっしゃる。
杖を持っている方も数名。



用を済ませて出てきた人がいても、すぐ入っていかない。
そして、次の若い人に声をかけている。



「うむ?何?あっ、そうか洋式しかダメなのか」と推測する。



三鷹駅のトイレは、洋式と和式が半分半分だったような。(きっちり定かではないけど)



そして、10数番目だった私にも番がくる。
和式で。



私、まだ、和式でも大丈夫。



確かに洋式トイレの方がモダンだし、楽だけど、膝が大丈夫だったら和式でもいい。
まして、急いでいたりしたら。



杖を持っている方たちを見ながら、最近の出来事を思い出していた。



開店当時からのお客さんで、「膝に水が溜まるので、整形外科に水を抜いてもらっているのですよ」との話がご主人からクッキーにあったらしい。


クッキーが、湧泉での施術のやり方をご主人に話したら、次の日すぐに、彼女はいらした。



そして、数日後、私がたまたまご主人に会ったら「きのう、病院で、水を抜かなくてよかったみたいです」と普段無口の方が笑顔でおっしゃった。



「この待っている方たちも湧泉にいらっしゃれば、少しは楽になるのでは?」な~んて思いながら、「私はあと10年は、正座できるように、ケアを続けよ~」と、中央線の特快に乗った。
  wisteria

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筋性防御

湧泉の「足つぼ」と「整体」は筋性防御と言う身体の反応をとても大切にしています。

 

ツボは、病的な状態のときに表れる身体の働きによる反応点です。



全身のツボの図をよく見かけることがあると思いますが、図に描いてあるツボが常に有効な状態であるのではないのです。

 

また、たとえ有効なツボであっても、そこをやみくもに押せばよいというものでもありません。

 

押しの一手の押圧は痛いばかりで、かえって害になることが多いのです。

 

そこが急所であるからこそ、繊細で過敏な反応をする状態になっているのが有効なツボなのです。

 

病的であればあるほど、皮膚や筋肉は警戒反応を起こし、交感神経優位の緊張状態になっています。

 

外からの刺激が、大切な急所への容易な侵入を許すことを拒んで筋性防御をおこなっています。

 

突然の強い刺激を受けると、一瞬の内に皮膚や筋肉は硬直して身体を守ろうとしているのです。

 

これは交感神経性の反射作用です。

 

湧泉では、有効なツボや活性化しているトリガーポイントを探すのにこの筋性防御反応を活用しています。

 

急激な強い圧は害になりますから、漸増押圧(ゆっくりと徐々に押圧の力を入れていくこと)を行います。

 

微細な筋性防御の反応を指さきで感じることの訓練が大切です。

 

有効なツボを確認できたら、さらに押圧の圧を少し緩め、時間をかけた安定持続圧を行います。

 

自律神経には、緊張を引き起こす交感神経と弛緩をうながす副交感神経があります。

 

有効なツボは副交感神経の作用にも敏感です。

 

「湧泉の施術は押してほしいところを、丁度良い力で、満足するまで押してくれる」とよく言われます。

 

気持ちの良いゆっくりとした安定持続圧で、副交感反射が起きてきます。

 

硬直した筋肉はゆるみ、コリはほぐれ、トリガーポイントは非活性化してきます。

 

緩みが進んでくると、副交感反射作用で、消化器官の働きが促され、腹鳴(お腹がグルグルと音を立てて動くこと)がはじまります。

 

湧泉の施術は、有効なツボを筋性防御で見つけ、安定持続圧の副交感反射作用で、腹鳴が始まるまで緩めることを目標にしています。

 

 

 

 

 

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