学問・資格

耳鳴り、めまい、突発性難聴・・・②

先日、数年前に1回だけこられた男性から電話がありました。


その方のお母さんのメニュエルが治らなくて困っているそうで、

「お宅の施術で良くなるのかどうか、試してみようかと思って」とのこと。


私は「とにかく一度お連れ下さい」と返事をしました。

数日して予約があり、来店されました。


「十数年前にメニュエルを発症し、最初は症状がひどくて1ヶ月も入院した。

最初の病院では、頚椎に原因があるようだといわれた。

入院して、すこし改善されたが、めまいの症状が取れなかった。


『メニュエルを良く治す』と人づてに聞いたある医院で、

ビタミン剤だと言う注射を打ってもらったら4,5回で効果があった。

年に1,2回めまいの症状が出るが、

その度にその医院で注射をしてもらって治まっていた。


しかし、今年の春からは医者が高齢になり、

注射をしてもらえなくなり、

何ヶ所か病院巡りをしたが、

良くならないので困っている」とのことでした。


希望は60分の「足つぼ+整体コース」なので、

時間があまりありません。


足つぼは15分程にまとめ、早速整体にとりかかりました。

首の右側に硬いシコリがあり、

右肩のコリ、右腕の小腸経の張りがありました。


聞いて見ると、「右手の小指と薬指にしびれがある。

肩こりは感じないが、いつも美容院などでは凝っていると言われる。」

との返事でした。


「頭痛はありませんか?」と聞くと

「時々ある、以前はひどかった。その時はうつ病になっていた。」

という答えが返ってきました。


60分の施術で帰っていかれましたが、

4,5日して電話がありました。

「あれからめまいが軽くなったので又お願いします。」

2日後に予約が入りました。


3回目の施術の後、予約をとっていた大学病院で検査をしたそうです。

検査の結果はほとんど症状は出ていないとのことで、

薬も処方されなかったとのことです。


4回目の施術後はめまいは無くなっています。

手で触れるとまだ強いしこりが残っているのですが、

本人自覚では「もうすっかりよくなりました」ですので、

「又、めまいが出たらいらして下さい」というしかありませんでした。


wisteriaが、以前、こんなことを言っていました。

彼女達のゴッドマザーのような存在の伯母が

3年前に亡くなりました。


その葬儀の時

いとこが「うちのだんなさん、右耳が聞こえないから

話す時は左からにしてね。」と言われたそうです。


そういえば、

2,3年前に突発性難聴で治療したり、

入院していると言っていたっけと思い出しました。


その時にさりげなく、世間話的に

「うちにおいでよ。首の施術をすると改善すると思うから」

と言ったのを思い出しました。


彼と私は年も近く仲良しなので

ふらっと、遊びがてら来てくれるか?と思っていながら

こちらも日常に埋没し忘れていました。


『そうか、聞こえなくなっちゃったのか?不便だろうな?』

まァ、左があるから、外見的には何も変わらず

みんなと会話をしていたようです・・・


首・肩をほぐせば(もちろんゆっくりの押圧ですが)

耳が聞こえにくくならずにすんだのにな~と

悔やまれるできごとです。


| | コメント (0)

耳鳴り、めまい、突発性難聴・・・①

めまい(メニエル)や耳鳴り、突発性難聴の原因は

過労・ストレス説、ウィルス説などがありますが、

はっきりした事は未だに不明だそうです。

                          

メニエール病では、血流障害などで、内耳に内リンパ水腫

(内耳のリンパが増え、水ぶくれのようになった状態)

がみられ、これが内耳の感覚細胞を圧迫することで、

機能障害が起こり、めまいや耳鳴り・難聴が現れるとみられていますが、

どのような仕組みで内リンパ水腫が発生するのかまだ解明されていません。

                            

突発性難聴の原因も、今のところまだわかっていません。

聴神経にウイルスが感染して起こるのではないか、

又は内耳に血液を送る動脈でおきた血流障害が

関与しているのではないかといわれています。

                           

世界的な免疫学者である、新潟大学安保徹教授は

著書の中で以下のように述べています。

                                

「過労や、ストレスによって自律神経のバランスが損なわれ、

交感神経優位の体調が続くと血流が悪くなります。

細動脈収縮による血流障害の状態になり、

さまざまな病気の原因になります。

                           

交感神経優位の状態が続くと、白血球の構成比が変わり

リンパ球が30%以下に減り、免疫力が低下します。

そうすると内在性のウィルスが活性化して組織破壊が起こります。

組織破壊が起こるとそれを修復するために

血流がどっと増えてそこに押し寄せて炎症を起こします。

                             

また顆粒球は65%以上に増加します。

顆粒球は細菌を食べるのですが、増多した顆粒球は

勢い余って組織を攻撃し始めます。

その身体の部位に炎症が起こります。

組織破壊のメカニズムが起これば、

急性膵炎、急性腎炎、突発性難聴などが起こります。

さらには発がんのメカニズムが動き出します。」

                                 

肩や首のコリは、いわば、その前ぶれの現象で、

「リラックスし、休養をとって、副交感神経を優位にして、

血行障害を取り除いてください。このままでは病気になりますよ」

という身体からのメッセージなのです。

                               

この首、肩のコリをそのままにしたり、酷くさせてしまうと、

耳鳴りやめまい(メニエル)、突発性難聴を引き起こす事が多いのです。

私の経験では、必ずと言っていいほど

耳鳴り、めまい、突発性難聴の方々には酷い首、肩のコリがありました。

その中でも酷い首、肩のコリがあるのにもかかわらず、

コリを感じない体質の人が数多くいたのです。

「コリ」という身体からの「メッセージ」を感じ取る事ができない人が

こじらしてしまう事が多いのです。

| | コメント (0)

なぜ仙骨にホッカイロ?の答えです

「足つぼの湧泉」という店名なので、新規のお客様は

足、脚の疲れ、冷え、むくみなどのお困りの方です。。

そういうかたは、下半身の血行が悪く、

足湯の直後から、脚を施術しているのにもかかわらず、

どんどん冷えていくのです。


冷えばかりではなく、腰痛、便秘、生理痛、膀胱炎、不妊症などで

悩んでいる方も多いです。


そこで効果があるのが仙骨へのアプローチです。


仙骨とは骨盤の中央にある、

背骨の下端にある5個の骨が

癒合した逆三角形の骨です。


仙骨の「仙」の字は仙人、仙薬、神仙などのように

不老不死や、常識を超えた不思議な効力、パワーを

意味します。


英語ではsacrumやsacred bone、

フランス語ではsacreと言い、

ラテン語のsacrum「聖所」が語源で、

「神聖な」、「聖なる」という意味があります。

ドイツ語ではkreuzbeinといって kreuzは「交差」、

「キリストの架けられた十字架」beinは「骨」です。


東西とも神秘的な大切な骨ということで一致しています。


施術でも仙骨周りの押圧や、

仙腸関節の調整などで効果がありますが、

昔から「冷えには仙骨に灸」と言われているように、

仙骨を温めることが、大きな効果を上げるのです。


血液は心臓からお腹の大動脈を通って骨盤内に入り、

そけい部を通って

太ももの前面に行き、

途中から膝裏に回ってふくらはぎの中を通り、

左右に分かれて足先まで流れて行きます。


血液は、エネルギーの基になる栄養分、

酸素とともに 体温を運んでいますので

途中で滞ると

足先まで熱が伝わらなくなって冷えてしまいます。


お腹には大切な臓器がたくさんあるので、

内臓が冷えると、

それを温めようと血液が内臓周辺に集まってきます。


本来なら手足に回るはずの血液が

内臓に集まってしまい、末端が冷えるのです。


末端冷え性を改善するには、

先ず」お腹の冷えを 解消しなければなりません。


仙骨からは

骨盤内蔵神経という副交感神経が

お腹中にいきわたっていて、

内臓の動きを促進し、

内臓だけでなく全身の血管を広げ、

血液の流れをよくするのです。


1500億本もある毛細血管の血流を支配しているのは、

スフィンクター(前毛細血管括約筋)という

毛細血管の出入り口にあるコイル状の筋肉です。

収縮、拡張を繰り返して血液を流したり止めたりしています。


副交感神経が優位なとき、

リラックスしてゆったりしている時は、

スフィンクターが弛緩し血液の流れが良くなります。


イライラや緊張はスフィンクターを収縮させ、

血液の流れが滞り、冷え性になってしまいます。


体温が1度下がると免疫力が40%近くも低下し、

臓器の機能低下もおきてしまいます。


仙骨の下を通っている副交感神経は

骨盤臓器の卵巣、子宮、卵管、膀胱なども

支配しているため、

仙骨を温めると栄養酸素が行き渡り不妊症や、

生理痛、膀胱炎なども改善されるのです。


東洋医学から見ても、仙骨の上には、

代謝、婦人科系を司る腎経、膀胱経、

血液循環を司る心包経、

栄養吸収や貧血、月経不順などに関係する

小腸経などが通っています。


冷えなどでお困りの方、ぜひ仙骨を温めてみてください。

下着の上からの小さなホカロンがあなたを救います。


| | コメント (0)

仙腸関節の上、あたりにホッカイロ

仙腸関節ってどこ?

お尻の骨といいますか、

骨盤のことと言いますか。                       Sen_roku1前から

仙腸関節とは

「骨盤の輪は3つの骨で構成されています。

骨盤の中央に仙骨あり、

その左右に張り出した腸骨と結合して

仙腸関節を構成しています」                     Sen_roku2後から

11月になって急に寒くなりました。

木枯らし1号も吹きましたし。

先週の水曜日美術館めぐりをしました。

外に出かけると

最近、腿の上がスウスウするのです。

ズボンを穿いていてもです。

ズボンの下にタイツを穿いていてもです。

(色気より寒さ対策優先、トホホ・・・)

上はといいますとそんなに寒く感じなくなりました。

急ぎ足で歩いた後なんか

暖房のある室内に入ると悲惨です。

背中から汗がじわーと吹き出てきて・・・

でも足元といいますか

腰周りは冷えた感じなのです。

「こたつを持ち運びたい!」って感じです。

笑って下さい。

でも本当ですから。

何が困るってトイレが近くなることです。

平熱が35.8℃の人なので

体温を上げるのが私の課題で

①冷たい飲み物は極力さける。

②身体を暖める食品を摂る

③暖かいお風呂に入る

(デッドシーソルト入りのお風呂に)

は、ここ7年近くやってきました。

そのおかげか身体が寒いっていうのは

なくなりましたが、

太ももの冷えはちょっと困っていました。

いつものことですが

この季節になると

「冷え症を治したい」というお客さんがたくさん見えます。

施術の後、クッキーが、

あるお客さんとホッカイロを貼る話をしていた時

お客さんが「どこに貼るのがいちばんいいですか?」

クッキーが「仙腸関節の上がいいでしょう」と言ってました。

なるほど仙腸関節ねと

その日から私も試しています。

昨日いらした膀胱炎になったという

お客さんにも「貼るホッカイロを貼ってあげました。」

(貼るものにかぶれないか確認しました)

じか張りではないので大丈夫だと思いますが。

膀胱炎の原因の一つは

身体が冷えることからですものね。

「なぜ、仙腸関節にはるの?~」の

説明は近日中にクッキーがしてくれます。

春にならなきゃいいけどな~

           wisteria

      

| | コメント (0)

腹証(お腹の指圧)が効いた!ギックリ腰に・・・その⑥最終回

ギックリ腰に腹証(お腹の指圧)が効きました。

それも、ギックリとなった直後の腹証(お腹の指圧)が

とても効果があったので す。

なぜ効いたかその理由を述べたいと思います。

                                           

ギックリ腰をおこしたときに行う腹証、安定持続圧は

①呼吸を整え、過度の交感神経の緊張状態を緩和します。

②腹部の按圧は、副交感性の内臓反射をおこさせ、

  腹部、腰部の筋肉群の緊張を緩めます。

③それに腹部の押圧により、

  ゲル化している筋細胞の原形質をゾル化させ、

  腰椎を支える腹側筋が緩み弾力 を回復し、

  防御性の緊張とスパズムの連鎖を断ち切ります

   痛みの原因筋以外の周辺筋から緊張がほぐれ、

  固まって動きの取れない状態から解放されるのです。

④ゲートコントロール効果も考えられます。

  脊髄には痛みなどをコントロールするゲート(門)があります。   

  痛みの神経(感覚神経)には太い神経と細い神経があり、

  脊髄(硬膜外)のところでどちらの神経を脳に伝えるか

    コントロールします。

  太い方の神経は触覚(触る)、圧覚(押す)、振動覚(ゆする)なども

  脳に伝えるので、 痛みが脳に伝達されている時に、

  触る、押す、ゆするなどの刺激を入れることで

  痛みの神経(細い方の神経)を閉ざす役目をしてくれるのです。

  それが、ゲートコントロールです。

  母親が子どものお腹をさする事で腹痛を緩和させるのも、

  心理的な安心感の作用と、このゲートコントロール効果が

  相乗効果を上げていると言えます。

                                      

ギックリ腰が腹証(お腹の指圧)によって、

数時間のうちに仕事に支障のないほどに改善されたのは、

ギックリ腰をおこした直後に手当てをし、

痛みの悪連鎖を早いうちに断ち切ったことが

効果をもたらしてくれたのです。

また、妻が明生館での勉強会で腹証を習っていたので、

すぐに対処が出来たのです。感謝!感謝!

                                    

参考サイト(筋骨格系の痛み・・・加茂整形外科)

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_181.htm

| | コメント (0)

腹証(お腹の指圧)が効いた!ギックリ腰に・・・その⑤

腹証

『腹は生あるの本なり、故に百病ここに根ざす、

ここを以って病を診するには必ず腹を候う』

江戸時代中期の漢方医・吉益東洞(1702~1773)の言葉です。

腹証は腹診とも言われていますが、古くは按腹とも言われていました。

あん摩で按腹のできるのは、

検校(あん摩の最高位)の位のある者に限るといわれたほど、

その技術は難しいものとされていました。

                                    

しかし江戸時代末期に太田普斎は

「按腹図解」を著し、

当時のあん摩の虚技曲手を批判し、

素人、婦女子にもできる、単純な推圧による治療法を提唱したのです。

按摩を揉みさすることにして複雑な手技を誇り、

業界保護ために素人には真似の出来ないものにして、

本来の治療効果をおろそかにしていた風潮を嘆いて、

家庭療法にも活用できる事を主眼にした著書でした。 

「按腹図解」は、腹部施術だけを教えているものではなく、

全身治療を教えているものですが、

腹部を最も重視して、古法按摩に戻り、

単純推圧による経絡補瀉の術を施す事を伝えています。

日本の伝統的な指圧は、

太田普斎の「按腹図解」の流れを汲んでおり、

古法按摩の姿を伝えているものです。

                                 

腹証(腹診、按腹)は診断と施術(治療)の両方を同時に行う技術です。

腹診は、診断のみのことを言うとの主張が西洋医学方面にありますが、

現代指圧の理論的第一人者である故増永静人師は

著書「経絡と指圧」の中の一節でで以下のように述べています。

                                  

『中国では自覚症であった腹証を、

全面的に切診の領域に取り入れた日本独自の診療形式は、

この意味で、世界に冠たる医学に発展したと言えるのである。

この方法が中国に逆輸入されたということも当然のことであろう。

                                   

しかるに現代の医家は

この腹診の真意をすっかり忘れてしまっているのではないだろうか。

それは按の技術を知らず、

西洋の触診法を真似て腹診を行うからである。

鍼灸師は

補瀉を逆転させた現行あん摩を学んでから鍼灸に入るからである。

                                         

古法の按は、ただ押すことでない、圧してじっと考える事である。

知覚神経を鈍磨させる一定圧の持続圧は、

原始感覚を興奮させて副交感性の圧反射をおこす。

このはねかえりは同時に触覚を鈍磨させて

じっと圧したままの術者の指先に原始感覚を呼び起こすのである。

そこで圧するものと圧されるものの間には二枚の皮膚があるのでなく、

自他の交流する生命的な膜があって、両者の圧反射を媒介して

生命的に共感することが出来ることになる。 

これはもはや自覚症でも他覚症でもなく、

自他の交流する生命の一体感である。

                                  

このような切診を行う指圧をすると(これが真の診断即治療であるが)、

ときには患者の苦痛がそのまま術者の身体の苦痛として感じることがある。

このような自他一体感は常にあるわけではないが、

そうした経験から圧した響きによる患者の圧痛や異常感が、

術者には患者のそこにあるものとして

感じることが出来るようになるのである。・・・中略

                                          

患者の苦痛が医者によって共感されることは、

いかなる精神療法を行うよりも患者にある種の安堵感を覚え、

医者への信頼感を与えるものである。・・・後略』

                                    

増永師は腹証を行う際に、経絡の走行とは別に、

十二経をそれぞれ面として捉え、

全体のバランスWhat_body01から

それぞれの部分の力動的な関係によって

虚実をみると共に、

これに補瀉の指圧を施せばよいように

腹証の診断治療要図を創りました。

右がその図です。

                                     

                                

話はギックリ腰に戻りますが、

ギックリ腰をおこしたときに行う腹証、安定持続圧は

自律神経をリラックスさせ、

副交感性の内臓反射をおこさせます。

それに腹部の押圧により、

腰椎を支える腹側筋が緩み弾力を回復し、

防御性の緊張とスパズムの連鎖を断ち切ります。

次回は腹証のギックリ腰における効果についてです。

| | コメント (0)

腹証(お腹の指圧)が効いた!ギックリ腰に・・・その④

腹証(お腹の指圧)が効いた!ギックリ腰に・・・その③を以下まとめてみました。

                                 

1、ギックリ腰の原因やメカニズムはまだまだ色々な説があり、

どれが正しいのか解らないのが現状である。

                                 

2、整形外科では急性の腰痛を主訴に来院した患者に対して、

内臓や骨の異常などを先ず調べ、残りを急性腰痛症(ギックリ腰)と診断し

重要視しないのが一般的である。

                                   

3、ギックリ腰の原因説の一つに筋痙攣(spasm)説がある。

   筋痙攣=筋スパズムとは

   ①、筋スパズムは防御的、保護的な身体の反応であり、

      損傷、痛みによって生じる求心反射作用の強化によって起こる。

   ②、筋スパズムにより、筋肉の伸縮阻害が生じ、筋肉を硬直させる。

   ③、筋スパズムと痛みの関連により悪循環が生じる。

     (深部の痛み→持続性の筋収縮→反射的収縮→深部の痛み→反射的収縮)

   ④、筋スパズムは急性期にも慢性期にも起こる。

   ⑤、筋スパズムの起こる原因は、

      筋・筋膜原因説、骨・関節・腱・靭帯の病理原因説、

       痛み原因説、末消神経の刺激・損傷・変性過程原因説などの諸説があり、

      これらの複合説もある。

                                         

4、ギックリ腰はワケあり筋から慢性痛へと進行してしまうことが多いので、

 早めの治療が必要だ。・・・・・・加茂 淳 医師

   (局所麻酔、安静、血流改善、マッサージ、ストレッチ、早期の痛み除去etc.)

                                         

5、『痛みの科学』・・・・講演・名古屋大学名誉教授・熊沢孝雄・・・・動画

 熊沢教授は、痛みの可塑性というテーマで以下のように述べています。

                                       

   「痛覚系は可塑性が高いと言われています。

   可塑性というのは、一度変化が起きると元に戻りにくい性質の事です。

   この可塑性という性質が、いわゆる慢性痛の原因となっていることが

   最近の研究で明らかになっています。

   痛みという信号は身体のどこかで異変が起こっていることを知らせる

   大切な警告信号です。

   痛みの治療は医療の原点であるにも関らず、ある程度の痛みは

   当然であって、ガマンするものとされてきました。

   しかしそのような考え方が、患者を長く苦しめる慢性痛を引き起こす

   原因となっていることが明らかになっています。

   急性痛は生体にとっての警告信号として働き、逃避反射を起こしたり、

   生体の防御機構を高めたりする働きを持っています。

   そしてその信号は、細胞が破壊された部位から起こり、その原因は

   組織損傷という点ではっきりしています。

   一方慢性痛は痛みが長期的にわたって持続する事によって、

   神経系におこる形態的、機能的な異常が生じるために起こる

   精神的なストレス、交感神経の興奮などの心理的要因によって

   影響を受けやすいことです。

   急性痛は、モルヒネをはじめ、各種の鎮静剤が効果的ですが、

   いったん慢性化した痛みは、モルヒネや通常の鎮静薬では効かない

   場合も多くみられます。

   このようなやっかな慢性痛にならないためには、なるべく急性期に

   痛みの原因を取り除くことが大切です。」

                          全日本鍼灸学会雑誌48巻3号より

                                         

                           以上が前回のまとめです。

これらの他にもギックリ腰については、

「体性防御反射」という身体の反応も関係していると言う説もあります。

                                  

体性防御反射で有名なのは、虫垂炎かどうかを調べる時の医師の

腹部の触診法です。

腹腔臓器、腹膜の障害が腹筋群を収縮させる現象を利用して

虫垂炎の理学的所見を導き出すのです。

ギックリ腰でも、腰部に急性痛が生じたことによって、

体性防御交感神経反射による周辺筋の筋緊張が促進されます。

                                      

また、前に述べました筋スパズムについて追加の説明です。

筋スパズムとは筋紡錘の感受性が過度に高まって解除できなくなった状態です。

                                      

筋紡錘について以下の説明をのせます。

                                      

「筋肉には筋紡錘と呼ばれるセンサーがあり、筋肉が瞬間的に引き伸ばされると

筋紡錘から脊髄へ信号が送られる。すると脊髄から筋肉を収縮させる信号が出され

、結果として筋肉が反射的に(つまり意思とは関係なく)収縮する。

これを伸張反射あるいは伸展反射と呼ぶ。

伸張反射は筋肉が急激に引き伸ばされたときに起こる防御反応である。」                                                          

                          フリー百科事典ウィキペディアより

                                                 

前回が分り難かったので再度整理してみました。

次回では腹証について述べたいと思います。

| | コメント (0)

腹証(お腹の指圧)が効いた!ギックリ腰に・・・その③

ギックリ腰その②からずいぶん日数が経ってしまいました。

書こうと思っていたことの根拠がいま一つ曖昧でしたので、

ネットでギックリ腰の事を色々と調べてみたのですが、

なかなかこれだというサイトにめぐり合いませんでした。

ネットには沢山あるのですが、知りたいことを書いてあるものがないのです。

色々と勉強にはなりましたが、あきらめて、ブログの続きを書くことにしました。

                                 

ギックリ腰とは、突発性または、急性の腰痛の総称のことで、

原因は様々です。

一般によく言われている代表的なものが

1、筋・筋膜性の急性腰痛

2、腰椎捻挫による急性腰痛

3、椎間板ヘルニアなどによる急性の変形性腰痛

4、仙腸関節の転移、捻挫

などですが、腎臓、尿管結石や他の内臓疾患なども急性の腰痛を

起こす事があるので注意が必要です。

総称であり、俗称ですので、ぎっくり腰の定義は種々で、

確立されたものがなく、解釈も詳細もバラバラです。

                             

整形外科では急性の腰痛を主訴に来院した患者に対して、

先ず内臓疾患の有無を確認し、次に骨折などの骨の異常を確認し、

さらにヘルニアや脊椎分離症、すべり症などの有無を消去法的に診断して、

残りを急性(突発性)腰痛症と診断し、

「いわゆるギックリ腰ですね、2、3日は冷やして、安静にして、

その後無理をしなければ1週間もすれば良くなるでしょう」

「2、3週間しても良くならなければもう一度よく診てみましょう」

と言うのが一般的なのです。

                                   

そう、「ギックリ腰」はたいしたことはない病気なのです。

でも、起こした時はどうしてあんなに痛いのでしょう。

パニックになるほどの痛みと、全く身動きが取れない硬直は何なのでしょう。

別名「びっくり腰」とも言われているように、突然の痛みに「びっくり」して

身体がパニックを起こすメカニズムを調べたかったのです。

ところが、このパニックの事を調べていたのですが、

納得のゆく説明が見つからないのです。

                                    

「ぎっくり腰や腰痛の原因!対処法!」というサイトがありました。

やさしく、親切、丁寧に説明がされており、

諸説に偏りがないと思いましたので紹介します。

http://gixtukurigosi.com/

このサイトの「ぎっくり腰の原因」というところでは、以下のような説明があります。

『ぎっくり腰の原因はいろいろな説があり、どれが正しいのかわからないのが現状だといえます。ズバリ筋肉の硬直です。一種の筋肉痙攣というのが正体です

筋肉はゴムのように伸縮をして体の動きをサポートしています。その筋肉がある事でレッとゾーンを越えると、伸縮をが一切出来なくなり、痛みとして腰を固定してしまうんです。

これはある意味での体の自然な反応と言えます。体が天然のギプスみたいに腰を動かさなくしてしまうとも言える反応なんです。』

                          

詳しく知りたいと色々探していましたら、       Hon

石川県の小松市で、心療整形外科を開業している

加茂 淳医師のブログとホームページを見つけました。

ブログhttp://junk2004.exblog.jp/

ホームページhttp://www.tvk.ne.jp/~junkamo/

右の本を書いています。

ブログの中に以下の文章がありました。

ぎっくり腰は強烈な筋肉の痙攣痛なんだ。

重いものを持ったときよりも、不注意にちょっとした動作でなることが多いように思う。

筋膜の微小損傷→筋小胞体の損傷→Caイオンの放出→筋肉の痙攣

放っておいても治るかもしれないが、ワケあり筋になり長く悩ませるかもしれない。

ワケあり筋は寒冷、心的ストレス、物理的ストレスなどにより痙攣(spasm)を起こすようになる。

あるいは慢性痛として悩むケースもある。慢性痛の人に病歴を聞くと、初発はぎっくり腰のことがある。

もし、初期の段階で、この筋肉に対して、局所麻酔を注射してやれば、ワケあり筋を作らななかったかもしれない。その他の方法も考えるべきだ。

安静、血流改善、痛みを早くとる、マッサージ、ストレッチ・・・・ワケあり筋を作らない方法を考えるべきなのだ。

ワケあり筋は次々と連鎖していくこともある。痛みをかばう動作、姿勢が次のワケあり筋を作ってしまう。

あるいはワケあり筋に連結している筋を引っ張り新たなワケあり筋をつくる。

最も多くの侵害受容器があるのは筋膜、皮下なんだろ。医者の発想にはなぜか筋肉が抜け落ちてしまっている。あるいは、筋肉を甘くみてしまっている。

そして全くナンセンスな根性疼痛という妄想概念にとりつかれている。

五十肩を考えてみなさい。1年も2年も痛い人がいます。人間が四足動物なら間違いなく間欠性は行を呈していることでしょう。』

                                      

筋肉の痙攣(筋スパズム)についてgoogleで検索したところ

理学療養士の勉強中の若い学生さんのブログがありましたので

抜粋します。

筋スパズム

『最近、「筋スパズム」で検索して、私のホームページにたどり着く人たちが多いようです。

たぶん、みなさん、筋スパズムについて、はっきりした定義がなく困っているのではないでしょうか?

日本語の本には筋スパズムについて詳しく書かれている物はほとんどないと思います。

私も、筋スパズムについて文献を集め、まとめるという作業をしたことがありますが、資料不足に悩まされました。

私が使ったいくつかの文献やテキストから、いくつかの人たちの定義や記述を要約したものを下記に挙げようと思います。

参考になればよいですが、


James Cyriaxによると
筋スパズムは痛みの結果である。
筋スパズムは痛くない。
筋スパズム自体は無症状である。
筋スパズムは2次的なものなので、治療はその原因に対して行う。
筋スパズムは保護機構として起こるが、時に生体に有害な影響を与える。

鈴木順一によると
筋スパズムは急性期にも慢性期にも起こる
筋スパズムは筋の病変である。
筋スパズムは損傷に対する反応である。
侵害刺激の侵害受容器に対する持続的な刺激により反射活動の強化が起こり、筋スパズムを形成する。

DeJongによると
スパズムは防御的、保護的なものである。
スパズムは大脳皮質から筋線維の間のどこかでの刺激によって起こる
多くは筋にも神経にも影響を与える末梢で起こる。
痛みによって生じる。
機械的刺激でも局所にスパズムを起こす。
スパズムは、恐怖心、興奮、緊張に対する反応として、随意的にも生じる
末梢神経の刺激や損傷、特に変性過程で生じやすい。

Chanmugamによると(物理療法のすべてp84~)
筋スパズムが痛みを起こすことはよくある。(←これについては他の人の考えと全く逆です)
筋スパズムは骨・関節・腱・靭帯などの病理的変化によっても起こる。
スパズムを起こしている筋内の血管は圧迫され血流が減少または停止する。
安静時でも運動時でも、阻血により痛みは生じる。
筋スパズムは求心反射作用により起こる。
深部の痛み→持続性の筋収縮→反射的収縮→深部の痛み→反射的収縮、という悪循環。
塩酸プロカイン注射、超音波療法・・・悪循環のどこかを断ち切る。

博田節夫先生によると(関節運動学的アプローチより)
関節機能異常の症状として特徴的なものに筋スパズムがある。
仙腸関節機能異常により生じるものが多い。よって腰痛の既往を持つものに多い。
腰痛のない者では第1肋椎関節機能異常か、C2-3椎間関節機能異常が原因となる。
筋スパズムのある筋が運動に関与する関節に二次性の関節機能異常を起こす。
治療には、原発の関節機能異常を治療する。
筋スパズムにより間接的に運動制限が起こる。
関節機能異常により直接的にも運動制限は起こる。
筋スパズムは関連痛の領域に出現する。
触れると硬く、圧痛がある。
こむらがえりなどの有痛性の筋痙攣を頻発することがある。
いわゆる凝りは、筋スパズムの軽度なものと考えられる。
高度になると有痛性筋痙攣となる。
肩および頚部の凝りは主に僧帽筋のスパズムによって起こる。
上方への関連痛は頭痛、下方への関連痛は肩甲骨部の痛みや凝りとなる。

以上です。

一人目のJames Cyriaxとは有名な整形外科医で、整形外科のテキストを書かれています。

そのテキストからの引用となっています。

James Cyriax氏は筋スパズムに対して次の2つの実験をしました。

一つ目

硬膜外局所麻酔を注射

すると、
 痛み・・・麻酔によりなくなる。
 筋収縮・・筋には影響しない。

つまり、
 痛み・・・取り除かれる
 同時に筋スパズムのなくなる。

よって、
筋スパズムは麻酔によってなくなったのではなく、痛みを取り除いた事による。

二つ目

筋弛緩薬を注射

すると、
 痛み・・・筋弛緩薬は痛みには影響しないので残存。
 筋収縮・・筋は弛緩する。

つまり、
 筋スパズム・・・取り除かれる
 しかし痛みは残ったまま。

よって、
筋スパズムが痛みの原因ではない。

筋スパズムの発生機序をきちんと把握しておけば、その筋スパズムが治療するべきものなのか治療しないべきものなのかが分かってくると思います。

筋スパズムが生体に対して有害な場合のみ筋スパズムを治療します。

筋スパズムが痛みによって起こっているのならば、筋スパズムが有害なのではなく。痛みが有害なのです。

その場合は、有害な痛みが治療対象となります。

その治療方法は、局所安静であったり、物理療法やAKA-Hなどといった物になるでしょう。』                       AKA-H=関節運動学的アプローチ博田法
                              
                            
いろんな説がありますが、とにかく痛みは早く取り除くべきものです。
                             
急性の痛みであっても慢性痛を引き起こすからです。
                              
今回の最後に名古屋大学名誉教授で、世界的な痛み学の権威
                                      
熊沢孝朗教授の「痛みの科学」という講演の動画を張ります。
                             
前述の加茂先生のブログに在ったものです。
                                 
http://nime-glad.nime.ac.jp/semp/wm.asx?0u-air%2fspecial_lecture%2f014
                           
「腹証(お腹の指圧)が効いた!ギックリ腰に・・・その③」
はその④に続きます。

| | コメント (0)

リフレクソロジーのテキストとDVD

リフレクソロジーのテキストとDVDの注文がありました。

湧泉のホームページを見てのことのようです。

初めてのケースです。


今までは、お客さんで湧泉の施術を良く知っていらっしゃるか、

その方のご家族の方でした。


大したホームページではないのに恐縮です。

でも、テキストとDVDは本物です。

自信を持ってお薦めします。


前からテキストとDVDのことは書きたいと思っていましたので

いいチャンスですので、ホームページの説明文をのせます。


リフレクソロジーDVD&テキスト新発売!

強さより深さを追求。身体の芯まで届く!


・DVD(100分) ¥15,435(税込)

「IMGP0811.JPG」をダウンロード

テキストの内容に沿って 反射区の位置、もみ方を丁寧に解説します。


・テキスト(反射区図表付) ¥3465(税込)

「IMGP0812.JPG」をダウンロード

「IMGP0813.JPG」をダウンロード


反射区の位置、適応症状、手技の写真、対応臓器などの

説明をすべて一冊にまとめた教本です。

「IMGP0814.JPG」をダウンロード

「IMGP0815.JPG」をダウンロード

「IMGP0816.JPG」をダウンロード


・テキスト&DVDセット ¥18900(税込)

★セット購入の方は、スクーリングで、実技指導の特典が

あります。(3時間 ¥15000)


以前自分が講義を受けた時、

反射区の表、適応症状を書いたプリント、

講義で講師が書いた適応臓器を自分がノートしたもの。


そのノート、後でほとんど役に立ちませんでした。

なぜって?

絵が下手だから。


これらのものを全部持ち歩かなければなりませんでした。

それが一冊にまとまったのです。


そして、適応臓器は真千子さんがフリーハンドで書いた

細かく、ていねいな臓器の数々がのっています。

「三半規管」ってどこ?

「三叉神経」って?

「副腎」とは?

お客さんにその場所をお教えするのに

とても役立っています。


反射区図表は「家庭に一枚はあったほうが」と

いうことで 破格のお値段 ¥100でお分けしています。


又、私の年代になると、

「腎臓を片方摘出した」とか「夫の腎機能が低下して」

「夫が糖尿病になって・・・」「検査で心臓がひっかかって・・」

などなどたくさん聞きます。


足をもむことで身体全体をよくして

病気が少しでも改善されればといつも思っているのです。

そして、それにはテキストとDVDはうって付けだと。

        wisteria


| | コメント (0)

腹証(お腹の指圧)が効いた!ギックリ腰に・・・その②

バス停まではいつもなら5分で着きます。

しかしその朝は10分は掛かりました。

「慎重に!、慎重に!」

声は出さずとも、自分に言い聞かせながら歩きました。

せっかく良化した腰です、痛みが再度の悪化を招きます。

                                  

バス停まであと20メートル、その時バスが来たのです。

バス停に待っていた2,3人はもう乗り込んでいます。

後10メートル足らず、なかなか前に進みません。

諦めかけたのですが、ダメもとでミラーにめがけて手を振ってみたのです。

バスは止まって、待ってくれました。

しかし、乗り込むときも大変です。

「ヨッコラショ!!」

バスのステップの高いこと、高いこと。

腰をかばって、やっとの事で乗り込みました。

「だいじょうぶですか?」

「ゆっくりお席にお着きください」

親切な運転手さんの言葉と、乗客の同情に満ちた視線を集めながら、

ゆっくりと、慎重に座席に腰を下ろしました。

                             

バスの座席で一息つきながら、ここまでこぎつけた事に安堵感を覚え、

今日の施術はナントカやれるのではと希望が持てたのです。

店に着き、開店準備もそこそこに、先ずやってみたのが、

施術が可能かどうか体勢の確認です。

施術椅子に座ったり、立ったり、

施術ベッドの上で腰が曲げられるかどうかetc.。

「よし!いけるぞ!」声が出ました。

                                  

幸いな事に最初のクライアントさんは、身体の小さな女性です。

動作にぎこちなさは残りましたが60分の「足つぼ+整体」は

ともかく無事に終りました。

いつもより早めに店に来ていた妻の第一声は

「大丈夫?」

「うん、ナントカなりそうだgood

返事はわざと明るくしたと思います。

                                

二人目の80分施術も女性で、一人目よりもはスムースに終了、

少し腰をかばいながらの施術に慣れてきたんだと思います。

三人目のクライアントさんは男性で、120分の体内浄化フルコース、

ここをこなせば峠は越せます。

                             

無事終りました。そして待ちに待った1時間の休憩です。

この段階で、7名、延べ9時間余の施術をやりこなす確信が持てました。

そして7名の施術が終るころには、あのギックリ腰はほぼ全快していたのです。

この日なぜか腰痛の方が多く、「腹証」をタップリやりました。

なが~い!なが~い!1日が終りました。

                                   

朝、ギックリ腰を起こして直後の妻の「腹証」はすばらしく効きました。

どうしてこんなに効いたのか?

次回ひも解いてみたいと思います。

・・・・つづく・・・・

5月11~14日は鹿児島に帰りますので続きは後日・・・・・・・

| | コメント (0)