慣れや惰性の施術であってはならない
湧泉の施術の技法の特徴は「安定持続圧」と云います。
長い時間の押圧で、10秒以上、場合によっては数分も持続する押圧です。
垂直圧(身体の中心に向かって筋肉がぶれたり、滑ったりしない押圧)
という効果的な一点押圧です。
効果的な一点とは、
一つ目はトリガーポイント(慢性痛やコリの原因となっている
筋肉の硬結)です。コリも含みます。
二つ目は経絡上の経穴(ツボ)です。三里、三陰交、合谷、曲池など良く効くと云われてい
るツボや、阿是穴(押されると身体に気持ちよさが伝わり、「そこ!そこを押して」と言いた
くなるところで、押されるとお腹の動く音がする)などです。
トリガーポイントでも、経穴にしても、施術者は経験に基づき、押すべきところにピタリと
手や指が届き、効果的な強さと方向を瞬時に判断できるように感覚を研ぎ澄ませなければ
なりません。
湧泉の施術は、世間によくあるようなルーティーンの作業、慣れや惰性の施術であってはならないと思っています。
施術者が楽をする、安易にするための、ゆさゆさ、もみもみ等の反動を利用する施術ではありません。
安易な動作の繰り返しは楽ですが、気はここにあらずの施術になってしまいます。
施術の組み立ては、その時の、その方の心身の状態によって変えています。
今日の最善の施術はどうするか、絶えず考えて組み立てて努力しています。
最近のコメント