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2023年10月21日 (土)

漸増漸減(ぜんぞうぜんげん)

 

「漸増」 という表現は、「次第に少しずつ増加すること」 や 「段々と (徐々に)増えていくさま」 を意味

しています。


「漸減」 という言葉は、「次第に少しずつ減少すること」 や 「段々と (徐々に)減っていくさま」 という

意味を持っています。

 

 押圧整体では非常に大切な言葉です。


押圧の極意といっても過言ではありません。


 人の身体には外部からの刺激に対して防御する本能が備わっています。


 特に筋肉には、「筋性防御」と云う、刺激に対して反射的に身を守ろうとして、一瞬にして硬直してはね

返そうとする機能が備わっているのです。

 

 特に疲労したり、弱っている筋肉や、内臓などの疾患の近くの筋肉、関連経絡、神経反射点、活性化した

トリガーポイントなどは、筋性防御の反応が鋭く過敏になっています。

 

 注意深く押圧しながら身体の押圧点を少しづつ移動していくと押圧に対して筋性防御反応を起こそうとし

ている部位が分かります。

 そこがその方の押圧によって改善するべき押圧点、ツボなのです。

 

 過敏に反応する押圧部位ですので、身体に拒否反応を起こされては改善どころかかえって悪化してしまい

ます。

 

 ここで威力を発揮するのが漸増漸減を充分取り入れた押圧技術です。


 施術を受ける人は、無理なく徐々に圧を加えられていくので、痛くなく、気持ちよく押圧を受け入れてい

きます。


 そのほうが押圧は深く入りこんで効果のある響きを伝えます。

  筋性防御が起きずに気持ちの良い響きが身体の奥まで届きます。

 気持ちの良い響きで副交感反射が起き、消化器官の動きが促進されて蠕動運動が始まり、お腹の音が聞こ

えてきます。


 身体が満足している合図です。施術家にとっても、とてもありがたい合図です。

 


 押圧を引いて行くときも、早く圧を引かないで、漸減法で徐々に圧を引き上げることが大切です。

 

 急な圧の引き上げは、不快感と筋性防御を起こし、せっかく漸増法で気持ち良く改善の方向の向かってい

る身体を緊張させて、施術の効果を半減させてしまいます。

 

 ゆっくり、ふわっと、身体と心を緩めるような気持ちで、圧を引いてゆくと、受けている方の身体も反応

し、気持ちの良い安心感と、満足した深い呼吸を引き出します。

 

 又、漸増のときには押圧部位の悪い血液を押し出し、漸減のときには新鮮な血液を呼び込む効果があります。

 


 「漸増漸減法」は押圧施術にとって、無くてはならない技術であり、施術効果のための


最高の極意なのです。

 

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