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めまいや難聴の多くが胸鎖乳突筋のコリ(トリガーポイント)が原因だった

めまい難聴の原因になる胸鎖乳突筋のトリガーポイントについて

説明します。

 

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胸鎖乳突筋は、首の一番外側にある筋肉です。            

難しい名称ですが、

付着している骨の解剖学名からつけられました。

 

胸骨から出ている胸骨頭Aと、鎖骨から出ている鎖骨頭B

二本の筋肉が合流して、頭骸骨の乳様突起に付着しています。

乳様突起は、頸椎の1番、環椎の上に頭蓋骨が乗っている部分です。                         

胸鎖乳突筋は首を曲げ、回転させる働きを持ちます。  

 

この筋肉が固くなったりこったりしていたら、

トリガーポイントが存在している可能性があり、

非常に多くの症状や関連痛を引き起こします。

 

胸鎖乳突筋のトリガーポイントが引き起こす症状は、

以下の4つに分けられます。  

①関連痛(頭痛が多い)

②平衡感覚、聴覚障害

③視覚障害

④その他の症状(重量感覚認識障害、鼻や喉の過敏症状、

前頭部の冷や汗など多岐にわたる)

 

 

①関連痛

トリガーポイントが原因で、筋そのものの痛みではなく、

離れた部位に痛みが出るのを関連痛といいます。

 

胸鎖乳突筋のトリガーポイントが引き起こす痛みは、直接押さないかぎり、

胸鎖乳突筋そのものには現れず、

主に、筋の上部の頭、顔、顎などに痛みが出ます。

 

胸骨頭Aと鎖骨頭Bでは上部のイラストのように

関連痛の出る部位が異なります。(赤い部分)

 

胸骨頭の関連痛は眼球の深部痛、嚥下のときの舌の痛み、

耳の後部、目の上、頭頂部などの頭痛、顎関節症、頬の痛みなどです。

間連痛として顎の筋のトリガーポイントの痛みを起こす傾向があり、

顎関節症を起こすこともあります。

 

鎖骨頭の関連痛は耳の深部痛、奥歯の痛みの原因となります。

歯を調べても異常がない非歯源性歯痛の原因になることがあります。

 

②平衡感覚障害

鎖骨頭のトリガーポイントの独特な症状に、めまい、吐き気、

まっすぐに立てなくなる、転倒しやすくなる、突然気を失う、などがあります。

程度はさまざまで、めまいは数分で治まることもあり、

数時間、数日続くこともあります。

メニエール病と診断され、治療や医学的な説明もないまま、

何年もこれらの症状と付き合うことになることもあります。

 

鎖骨頭の緊張状態が続いて、トリガーポイントが形成されると

脳に混乱した信号を送るといわれています。

 

鎖骨頭のトリガーポイントは難聴の原因にもなります。

この症状はアブミ骨筋と鼓膜張筋の緊張状態に関連し、

内耳の振動を阻害すると考えられています。

頸の筋や胸鎖乳突筋を施術すると通常に戻り、

聴こえるようになることが知られています。

 

③視覚障害

胸骨頭のトリガーポイントは

色覚障害、かすみ目、複視の原因にもなります。

目の充血、涙の分泌過剰、鼻水なども起こします。

又、眼球を取り巻く眼輪筋の痙攣を生じさせ、眼瞼下垂や、

字を読もうとしても字が躍ってしまって読めないなどの症状も生じます。

 

④全身の症状

胸鎖乳突筋のトリガーポイントの4つめの症状は、

重量感覚の障害、前頭部の冷や汗、鼻腔や喉などの粘液分泌過剰などです。

鼻づまり、鼻水、痰、慢性の咳、

花粉症や風邪の症状を悪化させることになります。

長く続く渇いた咳などは、

胸骨の胸骨頭の付着部あたりを施術することで緩和されます。

 

原因

胸鎖乳突筋の主な働きは、頭部の傾きやバランスを保つことですが、

胸式呼吸をするときにも使われます。

身体が動いているときに頭の位置の安定を保つ役割もしています。

 

首を傾げたままの状態を長時間維持したり、

上を向いたまま作業をしたり、下を向き続けることで、

負荷がかかりトリガーポイントが形成されます。

 

パソコン、スマホが胸鎖乳突筋の大敵です。

パソコンの画面に向かって作業するとき、

文字を読み取るために目の焦点がぶれないように、

頭が揺れるのを防ぐため、

無意識のうちに胸鎖乳突筋を使い続けているのです。

 

スマホの見過ぎは、パソコンよりも姿勢が崩れがちになり、

なおさら負担をかけています。

 

心や神経、精神の緊張状態では、自然に無意識に胸式呼吸になります。

また前かがみの姿勢も胸式呼吸になってしまいます。

 

胸式呼吸では、

息を吸い込むときに

胸鎖乳突筋が胸骨と鎖骨を引き上げる働きをしているために

過度な働きで胸鎖乳突筋を疲労させます。

 

横隔膜を使う腹式呼吸は、胸鎖乳突筋を使わないので負担をかけません。

自律神経の交感神経が優位になっている緊張状態では胸式呼吸になり、

副交感神経が優位なり、緊張が緩んで安らぎの状態では腹式呼吸になります。

 

その他

転倒、鞭打ち症、などのショック、慢性の咳、喘息、過呼吸、ストレスなども

胸鎖乳突筋を疲労させトリガーポイント(筋、筋膜の策状硬結)を形成させます。

 

治療

胸鎖乳突筋のトリガーポイントによって誘発される様々な症状は

非常に複雑で多岐にわたりますが、簡単な方法で自分でも治療できます。

 

頸の一番外側にある筋肉で頸椎には、付着していないので、

悪化してよほど固く、太くなっていない限り、

指で引っ張り出すようにしてほぐします。

その際右側は左手で、左側は右手で、

母指とその他の指で挟むように上から下までつまみ揉みしていきます。

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痛いしこりがあるのがトリガーポイントですので、ゆっくりとほぐしていきます。

下の方は、胸骨頭、鎖骨頭の2つの指位の太さの筋に前後に分かれてますので、

意識して胸骨頭と鎖骨頭を別々につまむようにして上下に移動してほぐします。

 

更に意識して腹式呼吸を心掛けてください。

 

胸鎖乳突筋が原因の症状であれば効果は早めに出てきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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