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2019年11月29日 (金)

トリガーポイント4*** 治療方法(非活性化方法)

トリガーポイント4*** 治療方法(非活性化方法)

トリガーポイントの治療法をいくつか紹介します。

 

  • トリガーポイントへの注射

 

医者によるブロカイン(すぐに体内から抜ける局所麻酔)少量注射 

日本でも保険適用で安価だが、医大で教えていないのと、

診療点数が低いためか、この治療を行う医者が極端に少ない。

 

 

  • スプレー&ストレッチ

 

トリガーポイントの存在する筋を冷却スプレーで冷やして、

神経系を「混乱」させてトリガーポイントによる筋防衛収縮がおきないようにして、

ストレッチをおこない、ホットパックを用いて冷えた筋を温めなおす。

 

 

  • 押圧法

 

適度な押圧を持続してトリガーポイント軟化し非活性化させる。

欧米では、ストレッチさせた状態で筋筋膜を押圧していることが多い。

適度な圧で継続して押圧する。

 

※私は筋筋膜を緩めた状態で押圧し、緩む反応があるまで、持続圧を行っています。

筋膜リリースの効果もあり、痛みも少ないのが特徴です。

 

 

  • 鍼治療

 

トリガーポイントに対しての針治療の効果はトラベル博士、サイモン博士も述べている。

日本の鍼灸業界でもトリガーポイント治療を行う鍼灸師、治療院が増えてきた。

一本の鍼での治療と、

置鍼術(数本~十数本の鍼を棘入し15分~20分位とどめ反応をみて抜鍼する)、

通電術などがある。

 

 

  • 温熱療法

 

ここ数年整骨院で超音波温熱療法を行うところが増えてきた。

 

 

  • 筋膜リリース法(最近注目されている)

 

  1. 医師によって、エコーなどを活用して筋膜の癒着部分を特定し、                          生理食塩水の注射で筋膜の癒着を正常な状態にもどす。

 

 2、押圧やストロークマッサージなどで筋膜の癒着をはがし、正常な筋膜に戻す。

 

 

 他にもあるようですが、代表例を簡単に紹介しました。

                         

トリガーポイントの概要を。抜粋でお伝えしました。

具体的な個々の筋、筋膜のトリガーポイントの説明は膨大な記述になってしまいますので、

追々少しづつブログに書いていこうと思っています。

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トリガーポイント3・・・トリガーポイントの定義

トリガーポイント3・・・ トリガーポイントの定義

 

「押すと鋭い痛みを感じる過敏になった限局性のスポットで、

筋組織の触診可能な索状硬結上の結節の中に存在する」

 

 

これがトラベル博士とサイモン博士のトリガーポイントの定義です。

 

 

トラベルとサイモンは、トリガーポイントを、

『人類の災難の源』と表現し以下のように述べています。

 

・トリガーポイントは、子供から大人まで誰にでも発生する。

 

 

・身体中の筋、筋膜のどこにでも発生し、広範囲に障害を及ぼす。

 

 

・痛みの85%はトリガーポイントに起因している。

 

 

・非活性化して痛みがなくても、なかなか消滅せず、潜在して存在し、

わずかなストレスや緊張により、再活性化して長期にわたって痛みを繰り返す。

 

・潜在性トリガーポイントは生涯に渡って蓄積され、

老化に伴う関節の硬化や可動範囲の制限の主原因になる。

 

 

・潜在性トリガーポイントの硬直化により、

常に筋が張っていれば(コリ)、若い人でも筋の付着部に過剰なストレスがかかり、

関節の回復しにくい障害や関節炎の原因になることもある。

 

 

・トリガーポイントは関連痛という、

トリガーポイントと離れた部位の痛みを発生させることがある。

 

 

・トリガーポイントには、責任(キー)トリガーポイントと サテライトトリガーポイントがある。

 

 

・責任トリガーポイントは痛みの発生の主原因であり、

サテライトトリガーポイントは、責任トリガーポイントの影響で、

痛みに関連する部分に付属的にできたトリガーポイントである。

 

 

・サテライトトリガーポイントも、 さらにサテライトトリガーポイントを連鎖的に発生させ、

身体の広範囲な部位に影響することもある。

 

 

・責任トリガーポイントの鎮静化によって、

サテライトトリガーポイントが非活性化し、消滅することもある。

 

 

・トリガーポイントは痛みや関連痛だけでなく、

身体の多くの不調の原因になる。また多くの誤診原因である。

 

 

・筋硬直による血管や神経の圧迫により、むくみ、しびれ、冷感、灼熱間、過敏を生じる。

 

 

*自律神経系への影響がある。

 

 

・身体の痛みの他、多くの症状の原因になっていることがある。

 

 たとえば、頭痛、めまい、耳鳴り、難聴、頭痛、かすみ目、複視、涙の分泌過剰、眼瞼下垂、慢性鼻汁、

発話障害、記憶障害、集中力低下、失読症、鳥肌、食欲不振、不整脈etc.

 

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トリガーポイント2・・・サイモン博士とトリガーポイント・マニュアル

トリガーポイント2・・・サイモン博士とトリガーポイント・マニュアル



Dr_simons

Dr_simons

サイモン博士(David G.Simons,M.D.1922-2010)は、

NASAで航空宇宙医師として、

無重力状態のストレスに対する生理学的反応の研究に取り組んでいました。

 

 

1967には、有人気球飛行の世界記録を更新し、その年の「Life」の表紙を飾ったのです。

 

 

トラベル博士との出会いは彼女が空軍の宇宙医学の講義をした時、

トリガーポイントと筋、筋膜通についての話を聞いたことです。

 

 

トラベル博士の研究に共感し、空軍を辞め、20年以上師事しました。

 

 

科学的考察による研究と、論文作成でトラベル博士を助けました。

 

 

類まれなる臨床研究家と、頭脳明晰な科学者の強烈な相乗効果によって、

1983年に「トリガーポイント・マニュアル」は発表されたのです。

 

世界中にトリガーポイントの理論が広まって行くのです。

 

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