扇を飾る
今日から10月。
いつものようにカレンダーをめくる。
3ヶ所。
湧泉のはきのうめくった。
6ヶ所。
カレンダーをめくりながら思った、「そうだ、扇も飾らなきゃ」と。
20数年前、母が、父と二人で京都を散策していたころ集めた宮脇賣扇庵の扇が16個ある。
母が元気な時は、季節に合わせて飾るのが私の仕事だった。
月が変わると「今日から、9月だからね」とか「今日から10月だよ」と言って母の枕元のカレンダーをめくった。
そうすると、「あれも」と言う。
急いでいるときなんか「めんどくさいな~」と思ったが「うん、わかった。そうしようね」と箱を出して広げて季節のものをさがす。
一月は、梅、山茶花などとはわかるが、リンドウと桔梗の違いは?
わからない??
身の回りのことはほとんどわからなくなっていても、扇をみせるときちんと区別がついた。
脱帽でした。
箱の脇に花の名前が書いてあるので大体わかるからいいけど、これから困るな~
ふと、城山三郎著の「そうかもう君はいないのか」を思ってしまった。
wisteria
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