クリーンエレルギー
本を返しに図書館に行ったついでに、文芸春秋 2016、1月号を借りた。
見出しに小泉純一郎独白録「安倍政権」「進次郎」「原発」ロングインタビュー4時間半とあった。
何気なく読み始めて、母のところへ行くつもりが、20分ほど遅れてしまった。
中身は、「ぶっちゃけ」との感じの素直な独白だった。
小泉前首相のことは、あまりいい印象はない。
郵政民営化、非正規雇用、規制緩和とグローバル化などからの現代の格差を作った人?
たくさんの話の中、一番印象に残ったことが、次のこと。
P.98の「13年8月にオンカロを見に行った。ヘルシンキからジェット機に乗って1時間、沿岸からまた船に乗って島に辿り着く。実際に見て、これを日本でやろうったって無理だと思った。地下400メートルに廃棄物を埋めて毒性が抜けるのは10万年後だと言うからね。ピラミッドが出来たのだって4千年前だぜ。日本で4百メートル掘ったら、温泉が噴き出すだろうし、フィンランドのように強固な岩盤じゃないから、同じようなことはできないと思ったんだ」
印象に残ったというより、ショックだったと言った方がいい(私が見た報道では、オンカロがあるから安心だというのが多かったような)
「捨てられないものは、だめだよね」こと?「自然に返せないものはだめだよね」と読んだけど。
私は、ふだん、家事をしながら、特に水仕事をしている時、ザバザバと流しながら、突然、原発のことが頭に浮かんでくることがある。
「原発、水に流せないものはだめだよね」
私の原発反対はこんな小さな、些細なことから。
自然に戻せないものは、「だめよ」の理屈から、洗剤も化粧水も、界面活性剤が入っているものは、使っていないし。
科学に弱い私が、わからないなりに知ろうとしているんだけど難しい。
小泉さんは、首相時代、「原発は安全、安い、クリーン」を信じていた、と。
平成21年の東日本大震災を経験し、推進のスローガンが全部ウソだとわかってきた。
それ以来、原発導入の経緯や実態を勉強し始めた、ようだ。
反原発論者の本も読んでいるみたいだ。
「改めるに憚らず」という思いで、今、講演会を中心に活動していると書いてあった。
この潔さに耳を傾けたいと思う。
この文章を読みながら、「私に何が出来る?」と改めて思った。
クリーンエネルギー、興味はあり、本を読んだり、新聞を読んだりはする。
しかし・・・
先に進んでないな私。と思わせられた独白録だった。
wisteria
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