そうだ水素水だ!そうだスイカだ!
食も細り、水分補給もままならなくなった母。
できるだけ穏やかに見送りができるようにと「看取りの介護」の手続きを6月初めにした。
職員全体でサポートしてくれることになり、家族もできる限り面会にきてくれるように言われた。
ある夕食後、はみがきの手伝いをしていたら、ぐぶぐぶぺーするはずの水が口から出てこない。
「あれっ、飲んじゃった?」私。
「うん」母。
「水が飲みたいんの?」私。
「うん」母。
ありゃりゃ???
そういえば、食事のときは、みそ汁かスープ。そしてお茶?
お風呂上りにポカリスウェット。
おやつの時には、リンゴジュースなどジュース系。
純粋に水は飲んでいないか?
それで思った、水素水は
どうかしら?と。
次の日ダメもとで水素水を持って行ってみた。
誤嚥予防にとろみを少しつけてもらったが、スプーンでおいしそうに飲んだ。
これまたダメもとで二つくらい置いていったら、「ケースで取ってもらえますか?すぐなくなるようですので」とスタッフさんに言われた。
水素水を母の口に運ぶとき「H男(私の次男の名前。母のお気に入りの孫)の会社の水素水だよね。お母さんもずっと飲んでたよね」とのことを話す。
すると、満面の笑みになった。
「食べたいというものは、何でも食べさせて下さい」と言われている。
「母の食べたいものは?」
「果物」
これまた、次男の好きな物。
甘いものが苦手な次男の誕生日ケーキ(6月生まれ)はスイカだった。
だから、我が家では、6月と言えば、スイカ。
三鷹の「一冨士」でカットスイカを買って行ってみた。
食べるではないですか!!
普段の食事のときは、おちょぼ口しか開けないのに2センチほど開けてくれた。
5センチ角くらいのを小さくしながら3個食べた。
スイカ、これまた、母と我が家の息子たちの中に物語がある。
その思い出話をしながら、スイカを母の口に運ぶとおいしそうに食べる。
人は水分を口にしなくなって1週間から10日で最後を迎えますとお医者さんに言われている。
水素水を飲んだからってスイカを食べたからって寿命が伸びるとは思っていないけど、少しでも穏やかに過ごせたらいいかな?と知恵を絞っている。
wisteria
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