建物解体
不動産屋から連絡があった。
「無事建物を解体して、更地にしました」と。
実際、見に行けないのでメールに添付して送ってきた。
写真を見、あまりのすっきりさに「唖然!!」となった。
隣は、保育園。昨年、園庭を広げた(カラフルな遊具がたくさん)
購入のいきさつなどからのことがよみがえってきた。
今、42歳になる長男が年長さんのとき、クッキーの父親に呼び戻された。
ちょろちょろと危なっかしい5歳の長男と2歳の次男をみて不安に思った実家の父が見つけてくれた建売の一戸建て。
そこに6年ほど住み、我々はクッキーの仕事で三鷹に越した。
もしかして帰ってくるかも知れない。
いつ帰ってきてもいいようにとの両親の気持ちで借家にしてあった。
不動産屋を通せばいいのにと父に何度も言ったが「これで商売してるわけじゃないから」と相手の言われるままに台風が来たとなれば、修理し、車庫をもう一つ作ってくれと言われれば作ったりしていたようだ。
それから、数十年が経ち、5年前に父が亡くなり、母が高齢のため私たちが管理をしなきゃいけなくなった。
ブログにも書いたかも知れないが、昨年、姉と不動産屋探しと、今後のことを相談に2,3回帰った。
次が住めないほど借り手ボロボロにしても今は借り手が強と不動産屋に言われ、敷金は全額返却した。
これ以上の賃貸は無理と売買に切り替えて約半年、なんとか買い手が見つかった。
買値の半額。
地方の物件は、売れるだけまだいい、と言われた。
更地にするというのが、買い手の条件だったので更地になった。
当たり前なんですよね。
更地になるってこういうことなんですよね。どこかで、家だけ解体すると思っていた私がいた。
芝生も大きくなったかいづかいぶき(垣根の名前)も車庫も何もない。
このようになることはすべて、すべて納得していたはずなのに、いざ、現場を見てしまうと幼かった息子たちとの楽しい思い出がよみがえった。
マンション暮らしの時は、どうしても静かにさせることが多かった。
でも、どんなに騒いでも怒らなくてすんだ。
階段下から大声で「ごはんよ~」と言えた私がいた。
さすが、壁にクレヨンで書きなぐったりはしなかったけど、彼らの作品などは思いっきり貼れた。
幼かったから、反発するでもなく芝生に生える草とりを手伝ってくれた。
ウサギも飼ったな。
「カブトムシ、クワガタ」も。
彼らの念願の犬も。三男坊として14年生きた。
私が公文を始めたのもここで。収入は微々たるもの。自宅だったからできたのですね。
こうやって書いていると少し落ち着いてきた。
買主は、小学校低学年のお子さんが二人いる家族らしい。
真っ新なところに思いどおりのうちを建てすてきな歴史を作ってほしいです。
wisteria
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