マグリットと私
40数年も前のことだった。
大学生になり、友人の先輩の部屋で見たマグリットの画集。
その中に私がそれまで見ていた夢があった。
広ーい海にすーっと架けられた橋。
鳥になって空を飛んでいる私。
画集の中にそれらがあり、「私の世界を表現している画家がいる」と衝撃を受けたことがある。
それは、シュールレアリスムだということをその時初めて知った。
インターネットでマグリットを調べていたら、
「マグリット 光と闇に隠された素顔」を森 耕治さんという人が出していることを知った。
マグリット美術館が併設されているベルギー王立美術館公認解説者の森耕治氏の著作です。
40数年前のことだから、記憶はかなりあいまいだったので、絵画展に行く前にマグリットと描いた絵画を知りたいと思い、図書館で検索した。
「あった!」
本には、私が見たと思っていたのはなかった(記憶違いか?)が、生い立ちから丁寧に書かれてあった。
絵画も解説付きでふんだんに載せられてある。
私の不思議さをかなり満足させてもらった。
「シュールレアリスムは、ヨーロッパの大部分の国を巻き込み、3千万人以上の死傷者を出した第一次世界大戦の焦土から生まれたと言っても過言でないでしょう」(p、48)の言葉がとても印象的だった。
今、安倍さんの行動が微妙なところに来ている。
イスラム組織ISが、メソポタミアの文化財を破壊していると3、4日前のニュースで見た。
文化財は、壊したら二度と復活出来ませんものね。
wisteria
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