親業とは・・・2
この本の訳者まえがきによると
「子育てのこと」とある。
「従来の子育てのなかでは、『子どもがいかに育つか』と子どものほうにばかり重点が置かれていたのに対し、本書では、『子どもが育つ上で親がいかに関わるか』という親の側に焦点を当てて子育てを見直すところに大きな特徴がある」とある。
著者のゴードン博士の哲学は、子どもは自立心があり、協調的で、自分で自分の行動に責任のとれる人間になるのが好ましいとする考え方である。
また博士は、「親だからといって、親としてだけの人生を送る必要はない。親も子ももっと人間であることを認めあおう」と私たちに呼びかける。
親は(大人一般でも)、「子どもがかわいい」がゆえに、子ども心に耳を傾けるべきときに、逆に自分が語ってしまうことで、子どもが話す機会を奪ってしまい、自らをおおいに語って、自分という人間を子どもによく見せるべきときに十分に自分を語らないという、おかしなつきあい方を子どもとしているのが現状だ。
これが、積み重なると、互いに相手の姿が見えにくくなり、断絶という状態にまでいたってしまうこともすくなくない。
親と子がお互いに愛情と理解で結ばれる心の架け橋づくりの具体的方法は次回に。
wisteria
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