ちっちゃな手
S君と図書館に本を借りに行ったときのこと。
「弟をぶってばかりで・・・」
「赤ちゃん返りしてるみたいで・・・」
「お友たちと遊べなくて・・・」
「気に入らないと大声を出すんです・・・」
今まで、お母さんの悩みはつきなかった。
「図書館に行こう!」と誘ったはいいけど、一緒におでかけしたのは始めて。
だから、これらのことがちょっと頭をよぎった。
「手を繋がないで『ぱ~』と道路に飛び出しちゃうんじゃ?」とか
「図書館で大声出すんじゃ?」とか。
ところが、ところが、
「手をつなご!」と言うと「うん」と小さな手で握ってきた。
ちっちゃくてふわふわな5才の子の手。
「どこ行くの?」
「ぼくんちどっち?駅は?」
「あのバス、どこ行き?」
彼の好奇心はつきない。
その好奇心は図書館でも次から次へと沸いてくる。
質問攻めの私。
「図書館は静かに話そうね」と約束したら、好奇心のうずを消すことは出来ないから、たくさん、たくさん聞いてくるけど、静かに聞いてきた。
いろいろ見て、気にいった図鑑を3冊借りて、湧泉へ帰る。
湧泉に帰るとはじけたようにお母さんの所へ駆け寄り報告!報告!
それも大きな声で。
我慢してたんだね。
お母さんは「(子どもの面倒をみるのは)大変だ!」と言うけど、私もそうだったからわかるけど、
『楽しかった~!!しあわせだった~!!』
「ば~ば」の心境。
「ばば~」じゃないよ。
wisteria
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