本を読む意味
9月30日の産経新聞の文化面に『東北点景、それから』というのがある。
⑥とあるからシリーズなのだろう。
ふだんちゃんと読んでいたわけでもなかった。
震災前はイチエフとニエフ(東京電力福島第1・第2原発)で社員食堂をやっていた藤田大さんのことが書いてある。
震災当時のことそれからのことが書いてある。
苦しみなんでしょうけど淡々と。
そして文の最後に「いま、読書普及協会というNPOの副理事をしているんだけど、自分は本に救われましたね。行き詰まるのは視点が一つだから。本をよむことで別の視点が持てる。10月5日にいわき市の産業創造館で「本博」というイベントをやります。よかったらきてください。」
すとーんと落ちた、私のどこかに。
父の仕事柄本のたくさんある家だった。
姉は部屋の片隅で日本文学全集や世界文学全集を静かに読んでいる文学少女。
私は、たま~には読むけど外を飛び回るほうが好きな子だった。
いまだ、遅読だ。集中が課題。
その上、速読法に何度か挑戦したが敗退。
で、この年では諦めた。
でも本は読む。
「なぜ?読むの」とずっと思っていた。
今も思っている。
藤田大さんの言葉でわかった。
一つの視点じゃいやだったのですね。
いろんな視点の中から自分を見つけたいのね。
私も
納得。
遅くたってなんだっていいさ。
wisteria
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