どんな大人になってほしい?親のできることは?
「うちの孫、女の子とばかり遊んでいるの。男は男の子同士で喧嘩しあうくらいわいわしてほしいわね」とお客さま、お祖母ちゃんの訴え。
「そうねぇ~」と言いながら、30数年前を思い出す。
そういえば長男もそうだったナ。
同じマンションの女の子とままごとをよくやっていた。
「お父さん、新聞ばっかり読んでないで、手伝ってくださいよ」と言われ、「はい」と素直にしたがっていたっけ。
女の子のお母さんと「うちとそっくり。」と話したものだった。
そういえばAちゃんどうしているかな?
その当時遊んでいたもう一人の女の子のお母さんとは年賀状つながりで、湧泉を開業したら、お客さんとして年2,3回来て下さる。
施術後、昔はなし+成長した子どもたちの話+親の介護の話+自分たちの老後の話と話はつきない。
話を元にもどすと、「自転車もまだ補助付に乗っているって。友だち同士連なって遊びに行くようになって欲しいな」と。
まだ4歳になったばかりの孫へのことだ。
わからなくはない、子どもを育てるって心配ごとばかりだ。
病気の子の枕元で「死んじゃったらどうしよう?」と一睡もできないことばかりだったから。
子どもといえば、熱が下がるともううるさいほど騒ぎ出す。
「まったくもう~」の繰り返し。
まわりにオムツのとれた子がいると、未だのわが子を見て「なんでうちの子は~?」と思ったり。
そんな時、父は「オムツをしている大人はいないよ」と言った。
肩の力がすっと抜ける。
運動会で転んだ子を起こしてあげ、ビリになった息子に腹をたてた私に「いいじゃないか、優しい子で」と言ったり。
運動会のかけっこではビリのくせにパン食い競争じゃ一番。
「バカじゃないの!」と私が怒ったら、
「人間、食べることが一番だからな」とも言っていた。
彼らが難しい中学・高校の時代、いつまでの寝ていたり、夜昼逆になった息子たちを見て「わしも若い頃よく寝たもんなあ~」(女の私はそういう経験はなかった)と言い、なんだか安心したな。
その頃ぐらいから、子どもたちは自分はこうしたい、ああしたいと自分の口で言ってくれるようになったから少しは楽になった。(もっと前からメッセージは出していたと思う、大人が見逃していただけで)
それでも心配する。
大学で一人暮らしをするようになった息子を相変わらず心配した私。
こりゃ身が持たないと思い、「心配は一つ」と決める。
勉強?異性?日々の暮らし?いろいろの中で「火事を出さないよう」を心配しようと私の中で決めた。
もう一つ、大切にしていることそれは「主語は本人」ということ。
何か起ったとき、まわりの大人の想いが優先し、往々にして間違えてしまう。
10年来のお客さまで、湧泉、最初の子ども連れのお客さまがおっしゃった言葉です。
「子育てって親の価値観を試されることですよね」と。(彼は今、サッカー少年です)
なりたてほやほやのママの実感がとても共感できた。(今は二人のお子さんをどっしり、しっかり、育てていらっしゃる)
今になって思う。
大人だからってしっかりなんかしていない。
子どもと一緒に成長させてもらっていたんだよ。
だから、最初に男の子は○○、女の子は△△なんて思わないほうがいいと思う。
じっと観察しているのが大人の仕事かな?
そして子どもが自由に枝・葉を伸ばせるよう助けてあげるのが大人の仕事かな?
もう一つ、親の仕事は子どもを抱え込まないで素敵な大人に出会わせることだ。(私はできたかな?と疑問。これからだって出来るもん、ね。と自分をちょっと慰めている)
wisteria
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