聞く力
ちょうど去年の今頃、「聞く力」阿川佐和子著 文春新書 がベストセラーになっていた。
聞くと言えば、空中分解寸前の湧泉を始めたころを思い出す。
日本全国股にかけて健康器を売り歩いていたクッキー。
トップセ-ルスで、会社の業績は、うなぎのぼりだったよう。
売るとは大きな声をあげ、相手をその気にさせ、交感神経優位にすることだと思っていたであろう、あの頃から間逆なことを始めたわけ。
もう、たいへん。
お客さんの話を聞かない。
聞いたとしても自分のフィールドにどんどんもって行く。
自分で先に結論を言っちゃう。
(違う!違う!違うってば~!)とそばで聞いていてどきどきしている私。
今まで、私が病院に行った時、診てもらった先生と一緒!
患者の言うことを聞かなきゃわかんないでしょ、は一緒!
私は「ちぃーともわかってない、先生は・・・」のむなしい思いを何度したことか。
だから、せめて湧泉ではそんな思いをしてほしくない。
必死だった、私は。
まず、「人の話を聞くって?」と言うことから始まった。
(えらそ~なつもりはぜんぜんありませんでした)
「『間』があると、怖い」とクッキーは言った。
間があっても大丈夫と言うことをわかってもらうために図書館からカウンセリングの本を借りてきたこともあったっけ。
こんなことがい~ぱいあっての数年後、若い常連さんが実家のお母さんを連れていらした。
腰痛でここ3○数年困っていると。
さっそく、ていねいに施術が始まる。
聞くのもていねいに一つずつ。
終わってお茶を飲みながらそのお客さん(私たちと同世代)「いいですね、いつもああやって、優しく聞いてもらっているのですか?」と聞かれた。
(ぎょえっ?そんなわけないでしょ、あれは営業のトーン、しゃべり)と言うわけいきません。
「えぇ~」と笑顔をかえした(私も営業顔o(*^▽^*)o)。
久しぶりに会う部下は静かに話すクッキーを見て「えっ?」って彼の顔を見直したり、聞き返したりしますもの。(ふふふ)
クッキーはもう覚えてないでしょうね。
いろんなことすぐ忘れるんです、いいのか悪いのか?
本を読みながらふと思い出したこと。
十年たった今だから話せることなのかしら?ね(笑)
wisteria
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