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『「大発見」の思考法』   山中伸弥、益川敏英著

日本中が「山中伸弥氏のノーベル賞受賞」に沸いた4,5日くらい後に目にした本だ。


山中さんといえば、
ノーベル賞受賞者として
今や時の人となっている。


iPS細胞の名付け親でもあり、
第一人者でもある方だ。


益川さんも
ノーベル物理学賞を受賞された方。


そのお二人の先生の対談本です。


「タイムリーだこと」と手に取ると発行は2011年1月19日だった。


山中教授がノーベル賞をもらうもらわないとちまたで騒がれていた頃にこういう企画をした人がいたんだと。

感心!!
(いいか悪いかわからないが書籍を手にとった時まず目次を読み、そして後ろの初版発行日を見る)


「iPS細胞(人工多能性幹細胞)」という名前は、
もともと山中さんが2006年に命名したものだと
この本で初めて知ったが、


どうして「i」が小文字なのか


その答えを聞いて、
びっくり仰天(^_^;)


なんと、

当時若者に人気だった
「iPod」や「iMac」に
あやかってつけたということらしい。


テレビのインタビュー等で少しは知っていたが、山中教授はここに至るまで必ずしも順風満帆だったわけではなく、
整形外科医になりたての頃「邪魔中」とよばれていたり、研究のためアメリカに渡るのにもいろいろあったようだ。


また、お二人とも鬱の経験があったりなどノーベル賞受賞者というと雲の上の人のように思えるが、この本には人間味あふれる言葉がたくさんちりばめられている。


「無駄も大事」「やっぱり一番」「科学と神との関係」とのたくさんの会話の中から私がそうだなと思いこれからもそう思い続けたい言葉が


益川さんの座右の銘「眼高手低」だった。
本来の意味は「評論はうまいけど実作はへただ」ということらしい。


それを益川さんは「目標は高く持ち、行動は着実なところから」と解釈して学生たちに話しているとか。


今まで教育にたずさわり、我が子も育て、自分もこの年まで生きてきて「ほんとにそうだな」としみじみ思う。


凡人の自分はたいした目標でもないのにが出来ないことがた~あくさんあった。
諦めてしまったり・・・
若い頃は地道なことはやりたがらず口ばっかりのこともあった。
諦めきれずにいたら思いがけない出会いで又復活したりと。


今の仕事がまさにそう。


お客さまの不都合を改善してさしあげたい。
そのためには小さな小さなことの積みかさねの連続。
昔できなかったことが今出来ている。などなど。。。


それには10年という歳月がかかった。
早かったのか遅かったのかはわからない。

「お客さまの楽になった~」がただうれしい。
そしてそれを目標に又、地道に地道にです。

読んでみてください。心に響くものきっとあります。
     wisteria

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