とんだ思い違い・・・過呼吸
先日、ためしてガッテンで「窒息死を招く大誤解! 本当は怖い過呼吸SP」(2012年8月29日放送)を見た。
内容は精神的なプレッシャーや極度のストレスなどをきっかけに、呼吸が激しくなって倒れてしまう「過呼吸(過換気症候群)」の話。
過呼吸は「紙袋を口に当てて呼吸させる」といいとの常識説。
しかし、この方法にはある落とし穴がある。
なんと、この応急処置が原因で死亡事故が起きているという。
死因は窒息死。
いったいなぜ、窒息してしまうのか?
そしてなぜ、この方法が一般の人に広く知られるようになったのか?
「過呼吸は酸素の吸い過ぎだから紙袋の中に吐いた自分の息を吸わせて酸素の量を少なくするため」と思われている。
実は、過呼吸は激しい呼吸を繰り返すうちに血液中の二酸化炭素が不足してしまう状態。
二酸化炭素は体にとって必要不可欠な物質で、不足すると頭痛、めまい、手のしびれ、筋肉の硬直などの症状が現われ、最悪の場合は心肺停止することもあるのだ。
しかし、二酸化炭素不足を解消するためなら、紙袋を当てて呼吸させる処置は正しいように思える・・・
つまり、過呼吸状態だと「息苦しい!」と感じる前に酸欠になり、最悪の場合窒息死してしまう危険があるのだ。
では、過呼吸の正しい応急処置法は?
・息を吐くことを意識 すること。
・「吸う:吐く」が1:2になるくらいの割合で呼吸する。
・1回の呼吸で10秒くらいかけて吐く。
(息を吐く前に1~2秒くらい息を止めるくらいがベター)
・胸や背中をゆっくり押して、呼吸をゆっくりするように促す。
私は3年前に過呼吸のこと(こちらから)を書いている。
この番組を見ながら、ありゃ~。私のは過呼吸じゃない?
じゃ何?
wisteria
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