足つぼ(リフレクソロジー)との出会い・・・6
若石健康法東京世界大会で日本代表を務めた後、私は若石健康法の事業本部長に任命された。
その名も21事業本部と云い、若石健康研究会、全国の21若石センターを束ねて、若石健康法のファンの集い21ファミリークラブを組織し、スーパー、デパートでの健康機器の販売部門とは別の安定した事業を確立するのが目的であった。
21ファミリークラブの会員になると、年会費を払い、「ウォーク」と言う会員誌が送られてくる。
会員誌で啓蒙された会員は健康講座の受講や、商品の購入で、売上に貢献してくれるという構想だった。
会員誌ウォークの毎月の編集だけとっても、健康機器の販売会社の社員であったスタッフにとっては、当初は非常に大変な仕事であった。
後に編集の仕事は小さな企画会社でアウトソーシングすることになった。
健康に不安があって若石健康法に頼ってきた人たちが、必ずしも、年会費を払ってまで会員になってくれるというものではない。
足もみ料金を取らないので、代金代わりに付き合ってくれるのである。
会社の思惑どおりにはなかなか会員数は増えなかった。
それにしても、仕事の量だけは大変なものだった。
全国各地での講演会は台湾から執行会長を呼んで数十回も開催した。
通訳が入っての講演なので、間合いが難しくなかなか盛り上がらない。
官有謀氏の日本語での独特な講演とは比較にならなかった。
世界大会の翌年1991年には第1回の21ファミリークラブの日本大会を開いた。
若石神父はもとより執行会長、創会人他大勢を招待し、ソニーや資生堂の役員まで招待した。
マスコミ対策用に、テレビ番組の制作会社にビデオ制作を依頼した。
資生堂が開発した健康遊歩道が報道番組スーパータイムの特別企画に取り上げられたのである。
若石健康法の説明が詳しく報道された。
日本大会のビデオが大いに役立ったのである。
視聴者からの反響がすばらしく、今度は若石健康法そのものが、すぐに特別企画で取り上げられたのである。
スーパータイムの企画構成はすばらしいものだった。
◇初めに安藤優子キャスターが研究会を訪れ、
足をもまれる場面から 始まり、痛さに悲鳴を上げる。
◇若石健康法の紹介を、日本大会でのビデオをつかい神父の挨拶、陳兄弟の紹介、大会の映像などから始める。
◇反射区図表を非常に詳しく説明する映像。
◇ソニーの東洋医学研究所のN医師による、
動き出すセンセーショナルな映像。
◇馬込ファミリークラブの活動と、会員による効果の体験報告。
◇明治鍼灸大学の教授の効果の解説など。
◇最後に安藤キャスターが「自分で毎日行うことが大切」と締めくくる。
反響はものすごく、3日間は問い合わせの電話が鳴りっぱなし、準備不足で満足な対応が出来ないほどだった。
それまでは、テレビで取り上げられても、バラエティ番組などでタレントの足を揉み、痛さに身もだえ、絶叫するのを面白おかしく放映するだけのものだった。
きちんと紹介された画期的な出来事だった。
しかし「自分で毎日行うことが大切」はトラウマになっていくのである。
2008/08/09
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コメント
ハンネ・マルカート派の主張は、手元にある資料を見ると、「自己療法は勧めない」となっております。
またドリーン・ベイリー派も自己療法はハンド以外に勧めていません。セルフケアーというのは若石独特のもののようですね。セルフケアーという概念があるからこそ、テレビでも取り上げられ、WHOも推薦したんでしょうが、その強みが弱みになっていくのですね。
そのセルフケアー・トラウマがどうマイナスになっていくのか・・・とても楽しみです。
投稿: でじゃぶ | 2008年8月10日 (日) 13時21分
でじゃぶ殿
早速のコメントありがとうございます。
プロになろうとする人々にセルフケアーを勧める事をやらせようとしたのでした。
相反するポリシーが同居すると混乱が生じます。
皆混乱したのだとおもいます。
投稿: クッキー | 2008年8月10日 (日) 18時54分