たんぽぽの日々 俵万智著
先日届いた俵万智の本を遅読の私にはめずらしくあっという間に読んだ。
彼女の短歌をもっと知りたくて読みたくて
パソコンのお気に入りの三鷹図書館のWEBサイトを開いてみ、検索した。
(ずーと昔「サラダ記念日」は読んだが。)
あったあったたくさん。
ふだん時間のない時はインターネットで注文するのだが
施術の合間をぬって駅前図書館まで走った。
お目当てのがなかったので
子どものことを歌っているのを、童話っぽいのを3冊借りた。
そして、その中の「たんぽぽの日々」という本のとりこになってしまった。
『たんぽぽの綿毛を吹いて見せてやるいつかおまえも飛んでゆくから』
その説明で「たんぽぽの綿毛は、たんぽぽの子どもたちだ。地面に根をはっている母親は、
子どもたちのこれからを、見とどけてやることはできない。ただ、風に祈るばかり。
いつかは、この子も、この綿毛のように飛んでゆく。そう思いながら吹いていると、
それはもうただの遊びではなく、息子と自分の時間が限られたものであることを、
切実に感じるものとなった。ほら、あの子はもう、あんなに遠く。ほら、この子は、
こんなところにひっかかって。云々」とある。
こんな目で私はわが子を見つめてきたかな?
目の奥がじーんと痛くなった。
わが子は綿毛になって飛んでいった年になっている。
そしてちゃんと花を咲かせている。
綿毛はまだだけど。
wisteria
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