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玄関たたきに寝ていたわけ

鹿児島とはいえ1月末は寒かった。


北海道は吹雪、東北北陸地方は記録的大雪と毎日報道されていた時だった。
マンション暮らしの私は、エアコン全開、ガスストーブつけっぱなしの実家でも足元スースーで
早く自分の家に帰りたいと思った。


木造一戸建てにずっと慣れているとはいえ
母は、食事のとき以外はふとんに入っていることが多かった。


通所リハビリも案の定休みがち、
身体の機能は低下するよな~と思っていた矢先だった。


姉が病院に着き、先生の話や母の様子から当初は悲惨だったよう。
口も利けず、ぶるぶる震えていたという。


そりゃそうです、7時から9時までつめたい玄関のコンクリートの上にいたんですもの。
「これが朝まで」と思うとぞっとする。


母の話から「玄関のたたき(コンクリート)で倒れたのではなく、玄関の上がり口ですべったのだ」と。
「たたきに降りて横になれば楽になるだろうと思った」と言ったと。


母から聞いた姉も
姉から聞いた私も
私から聞いたクッキーも
「なぜ這って上に上がらなかった?」を言った。


「普通這うよね?」
「足腰が弱るって這えないこと?」
「這うためにはどこの筋肉が必要?」
「リハビリの先生は歩行器なしで歩けるようにが目標だけど、危機回避を目標にしてもらわねば」と痛切に思った。


母は以前からうつぶせ施術が出来なかった。
だから横向きばかりをしてあげていた。


いろんな『なぜ???』が頭の中をかけめぐり続けた。


頭は年の割にはしっかりしているとはいえ瞬時の判断の間違いはやはり90歳?
勘違い、思い込みそして聞き違いは今回もあったなあ~。


それでも、自分の家に暮らしたいと言うのかな?
と思いながら、鹿児島と三鷹と横浜で置いてくれるところをさがし始める。

     wisteria

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