「子どもを英語教室へ行かせる前に」・・・3
早ければ早いほどいい?・・・伸ばしたいのは、どんな言葉の力ですか?
親の赴任で家族で外国に移住したときなど、確かに小さい子ほど早くその国の言葉をしゃべるようになる。
そこで、外国語を覚えるのは早ければ早いほどいいと、多くの人が思っている。
しかし、実はこれは実証的なデータとは異なる思い込みにすぎない。
中島和子著 アルク刊 2001
「バイリンガル教育の方法・増補改訂版」によると
カナダに移住し、トロント補習校で学んだ子どもの、
入国時の年齢と読解力の発達の関係は
1、一番急速に現地並みの英語読解力の偏差値に到達したのは
日本の学校で7~9歳まで読み書き能力を身につけた後、
カナダに行った子どもだ。
2、次に成績がいいのが、
10~12歳まで日本の小学校で学んでから行った人たち。
3、3~6歳で行った子は、
会話の力(対人的な生活言語)は早く現地並みになるが、
読解力に関しては一番伸び方がゆっくりしていた。
現地で初めて学習のためにさらされるわけだが、
これがなかなか習得できない。
次回 この原因を考えてみます。
wisteria
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