なぜ仙骨にホッカイロ?の答えです
「足つぼの湧泉」という店名なので、新規のお客様は
足、脚の疲れ、冷え、むくみなどのお困りの方です。
そういうかたは、下半身の血行が悪く、
足湯の直後から、脚を施術しているのにもかかわらず、
どんどん冷えていくのです。
冷えばかりではなく、腰痛、便秘、生理痛、膀胱炎、不妊症などで
悩んでいる方も多いです。
そこで効果があるのが仙骨へのアプローチです。
仙骨とは骨盤の中央にある、
背骨の下端にある5個の骨が
癒合した逆三角形の骨です。
仙骨の「仙」の字は仙人、仙薬、神仙などのように
不老不死や、常識を超えた不思議な効力、パワーを
意味します。
英語ではsacrumやsacred bone、
フランス語ではsacreと言い、
ラテン語のsacrum「聖所」が語源で、
「神聖な」、「聖なる」という意味があります。
ドイツ語ではkreuzbeinといって kreuzは「交差」、
「キリストの架けられた十字架」beinは「骨」です。
東西とも神秘的な大切な骨ということで一致しています。
施術でも仙骨周りの押圧や、
仙腸関節の調整などで効果がありますが、
昔から「冷えには仙骨に灸」と言われているように、
仙骨を温めることが、大きな効果を上げるのです。
血液は心臓からお腹の大動脈を通って骨盤内に入り、
そけい部を通って
太ももの前面に行き、
途中から膝裏に回ってふくらはぎの中を通り、
左右に分かれて足先まで流れて行きます。
血液は、エネルギーの基になる栄養分、
酸素とともに 体温を運んでいますので
途中で滞ると
足先まで熱が伝わらなくなって冷えてしまいます。
お腹には大切な臓器がたくさんあるので、
内臓が冷えると、
それを温めようと血液が内臓周辺に集まってきます。
本来なら手足に回るはずの血液が
内臓に集まってしまい、末端が冷えるのです。
末端冷え性を改善するには、
先ずお腹の冷えを 解消しなければなりません。
仙骨からは
骨盤内蔵神経という副交感神経が
お腹中にいきわたっていて、
内臓の動きを促進し、
内臓だけでなく全身の血管を広げ、
血液の流れをよくするのです。
1500億本もある毛細血管の血流を支配しているのは、
スフィンクター(前毛細血管括約筋)という
毛細血管の出入り口にあるコイル状の筋肉です。
収縮、拡張を繰り返して血液を流したり止めたりしています。
副交感神経が優位なとき、
リラックスしてゆったりしている時は、
スフィンクターが弛緩し血液の流れが良くなります。
イライラや緊張はスフィンクターを収縮させ、
血液の流れが滞り、冷え性になってしまいます。
体温が1度下がると免疫力が40%近くも低下し、
臓器の機能低下もおきてしまいます。
仙骨の下を通っている副交感神経は
骨盤臓器の卵巣、子宮、卵管、膀胱なども
支配しているため、
仙骨を温めると栄養酸素が行き渡り不妊症や、
生理痛、膀胱炎なども改善されるのです。
東洋医学から見ても、仙骨の上には、
代謝、婦人科系を司る腎経、膀胱経、
血液循環を司る心包経、
栄養吸収や貧血、月経不順などに関係する
小腸経などが通っています。
冷えなどでお困りの方、ぜひ仙骨を温めてみてください。
下着の上からの小さなホカロンがあなたを救います。
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