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腹証(お腹の指圧)が効いた!ギックリ腰に・・・その1

「ギックリ腰」という病名は俗称で医学的には「突発性腰痛症」と言うそうです。

 

ドイツでは「魔女の一撃」とも言われています。

 

「突発性腰痛症」なんて言っても誰もピンと来ません。

 

「ギックリ腰」や『魔女の一撃」の方がピッタリの表現だと思います。

 

突然に襲われるその激痛、一瞬の間に腰が固まってしまって、ちょとでも動かすと身体中の筋肉が緊張し、激痛が走ります。

 

まさにギクッと固まってしまいます。

 

誰が言い出したのかその表現力に感心してしまいます。

 

 

 

その「ギックリ腰」になってしまったのです。

 

4月30日木曜日の朝のことです。

 

いつものように、目が覚めると、玄関まで新聞を取りに行き、トイレにいきたくなるまで布団の中で目を通します。

 

さて、トイレにと立ち上がり一歩踏み出したときに事件は起きたのです。

 

踏み出した足は掛け布団の上でした。

 

「ズルッ!」

 

フローリングの床に布団を敷いているので少し滑ったのです。

 

「ギクッ!」

 

腰に緊張と違和感が走りました。

 

ほんの少し滑っただけですので、立ったままの態勢を維持しようとして腰に力が入ったようですが、思わぬ副産物を生んだようです。

 

「ウッ!」

 

腰が固まって少しでも動くと激痛が走ります。

 

中腰のままなんとかトイレに入りましたが、便器に座れません。

 

幸いな事に老人介護用の手すりが付いていましたので、それにつかまりながらようやく座る事が出来ました。

 

この段階で脂汗びっしょり、その後、用を足し、トイレをでるまで悪戦苦闘、想像にお任せします。

 

 

 

「助けてくれ!!!」と妻に声をかけ、布団の上にやっとの事で横たわりました。

 

その日は朝10時から夜8時半まで予約がビッシリ、7名、延べ9時間10分の施術をこなさなければなりません。

 

出かける8時半まで、1時間足らずしかありません。

 

「ウーム!!!」

 

こんどはため息と冷や汗です。

 

「ギックリ腰だ!!」起きてきた妻にいいました。

 

妻の施術が唯一の頼りです。

 

「ふっ!腹証をしてくれ!!!」

 

腹証とは指圧の技法で、腹部の按圧法です。

 

明生館武田先生による月1回の三水会で、勉強したばかりです。

 

もちろん妻も。

 

「ギックリ腰には、腹証を先ず先にやるべきだ!」

 

三水会での武田先生の言葉を思い出したのです。

 

 

 

腹証を受けること30分、呼吸が楽になり、腰を動かしても激痛はありません。

 

念のため横向き押圧を10分ずつしてもらい、おそるおそる起き上がり、歩いてみました。

 

「動ける!!、歩ける!!」

 

 

 

 

 

「今日どうにかなりそうだ!店にいけるぞ!、施術もできるかも!」

 

ゆっくり、そして慎重に支度を済ませ、自転車には乗れないので、歩いてバス停に向かったのです。

 

・・・・・・・・続く・・・・・・・

 

                   2009/05/07

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