腹証(お腹の指圧)が効いた!ギックリ腰に・・・その④
腹証(お腹の指圧)が効いた!ギックリ腰に・・・その③を以下まとめてみました。
1、ギックリ腰の原因やメカニズムはまだまだ色々な説があり、
どれが正しいのか解らないのが現状である。
2、整形外科では急性の腰痛を主訴に来院した患者に対して、
内臓や骨の異常などを先ず調べ、残りを急性腰痛症(ギックリ腰)と診断し
重要視しないのが一般的である。
3、ギックリ腰の原因説の一つに筋痙攣(spasm)説がある。
筋痙攣=筋スパズムとは
①、筋スパズムは防御的、保護的な身体の反応であり、
損傷、痛みによって生じる求心反射作用の強化によって起こる。
②、筋スパズムにより、筋肉の伸縮阻害が生じ、筋肉を硬直させる。
③、筋スパズムと痛みの関連により悪循環が生じる。
(深部の痛み→持続性の筋収縮→反射的収縮→深部の痛み→反射的収縮)
④、筋スパズムは急性期にも慢性期にも起こる。
⑤、筋スパズムの起こる原因は、
筋・筋膜原因説、骨・関節・腱・靭帯の病理原因説、
痛み原因説、末消神経の刺激・損傷・変性過程原因説などの諸説があり、
これらの複合説もある。
4、ギックリ腰はワケあり筋から慢性痛へと進行してしまうことが多いので、
早めの治療が必要だ。・・・・・・加茂 淳 医師
(局所麻酔、安静、血流改善、マッサージ、ストレッチ、早期の痛み除去etc.)
5、『痛みの科学』・・・・講演・名古屋大学名誉教授・熊沢孝雄・・・・動画
熊沢教授は、痛みの可塑性というテーマで以下のように述べています。
「痛覚系は可塑性が高いと言われています。
可塑性というのは、一度変化が起きると元に戻りにくい性質の事です。
この可塑性という性質が、いわゆる慢性痛の原因となっていることが
最近の研究で明らかになっています。
痛みという信号は身体のどこかで異変が起こっていることを知らせる
大切な警告信号です。
痛みの治療は医療の原点であるにも関らず、ある程度の痛みは
当然であって、ガマンするものとされてきました。
しかしそのような考え方が、患者を長く苦しめる慢性痛を引き起こす
原因となっていることが明らかになっています。
急性痛は生体にとっての警告信号として働き、逃避反射を起こしたり、
生体の防御機構を高めたりする働きを持っています。
そしてその信号は、細胞が破壊された部位から起こり、その原因は
組織損傷という点ではっきりしています。
一方慢性痛は痛みが長期的にわたって持続する事によって、
神経系におこる形態的、機能的な異常が生じるために起こる
精神的なストレス、交感神経の興奮などの心理的要因によって
影響を受けやすいことです。
急性痛は、モルヒネをはじめ、各種の鎮静剤が効果的ですが、
いったん慢性化した痛みは、モルヒネや通常の鎮静薬では効かない
場合も多くみられます。
このようなやっかな慢性痛にならないためには、なるべく急性期に
痛みの原因を取り除くことが大切です。」
全日本鍼灸学会雑誌48巻3号より
以上が前回のまとめです。
これらの他にもギックリ腰については、
「体性防御反射」という身体の反応も関係していると言う説もあります。
体性防御反射で有名なのは、虫垂炎かどうかを調べる時の医師の
腹部の触診法です。
腹腔臓器、腹膜の障害が腹筋群を収縮させる現象を利用して
虫垂炎の理学的所見を導き出すのです。
ギックリ腰でも、腰部に急性痛が生じたことによって、
体性防御交感神経反射による周辺筋の筋緊張が促進されます。
また、前に述べました筋スパズムについて追加の説明です。
筋スパズムとは筋紡錘の感受性が過度に高まって解除できなくなった状態です。
筋紡錘について以下の説明をのせます。
「筋肉には筋紡錘と呼ばれるセンサーがあり、筋肉が瞬間的に引き伸ばされると
筋紡錘から脊髄へ信号が送られる。すると脊髄から筋肉を収縮させる信号が出され
、結果として筋肉が反射的に(つまり意思とは関係なく)収縮する。
これを伸張反射あるいは伸展反射と呼ぶ。
伸張反射は筋肉が急激に引き伸ばされたときに起こる防御反応である。」
フリー百科事典ウィキペディアより
前回が分り難かったので再度整理してみました。
次回⑤では腹証について述べたいと思います。



最近のコメント