天才の創りかた
「天才の創りかた」 川島隆太著 講談社インターナショナル出版
すごい名前の本ですよね。
1年くらい前に図書館で借りて読んだ本です。
その時は川島隆太と言う人と
脳のことに興味があって読んだのでした。
その後、湧泉で
妊娠、出産、子育てという方たちが増えてきて、
いろいろな話をしているうちに
この本のある部分・・・
私にはもう関係ないや~とさらっと流したところが
ずっと気になっていて・・・
昨日、本屋で、見つけて。うれしくて。
その部分をそのまま書きます。
『私たちの遺伝子には、人間としての器や、
閃く才能を持つか否かはまったく書き込まれていないという事実があります。
子どもは、まったくの白紙の状態で生まれてくるのです。
そして、その子の才能の器は、その子が育てあげられていく環境によって決まります。
それではどうすればよいのか?
具体的ポイントは、
・夜は明かりを消し、昼は太陽の日差しを浴びることができる環境で育てる。
・できるかぎり母乳で育てる。
・赤ん坊が起きているときには、父母(もしくは、それにかわる肉親)が
たくさんの語りかけ、体に触れ、刻々と変わる赤ん坊の表情やしぐさを真似てみせ、
赤ん坊が自分たちのしぐさや発声を真似たら心から喜んでみせる。
・言葉をまねることができるようになったら、
たくさんの言葉を聞かせ、覚えさせ、外に連れ出し
言葉の意味や概念を体得させる。
・実体験の中で、数の存在に気づかせ、
数をいっしょに数えることで数の概念を覚えさせる。
・たくさんの本を読み聞かせる。
・文字を読めるようになったら、読み聞かせはやめて、
たくさん本を読ませる。
・同時に計算問題もどんどん解かせる。
・学校教育での読み書き計算の繰り返し練習の不足を補うために、
家庭でも学習を行わせる。特に読書を通した、
読みのトレーニングに重点を置く。
・これらは両親(もしくは、それにかわる肉親)の手によって行う必要がある。
だから、仕事を持つものは、仕事の量を極端に減らし、
もしくは仕事をやめるくらいの覚悟で、赤ん坊と向き合わなくてはいけない。
当たり前の簡単なことばかりです。ハードルが少し高いのは、
最後の項だけではないでしょうか。
でも、この当たり前ができていないのが、今の日本の子育てです。』
反論はまったくしません。
そのとおりです。
でも、その頃、母親は、だいたい20代~30代。
自分のこともしたい時期。
自己実現も願いたい時期。
複雑な想いの中で子どもとかかわっていると思います。
思いどおりにならなかったり、孤独だったり、
軽んじられたり・・・
でも今思えるのは、一人だけで頑張ろうとしないこと。
そして、この本にある、両親、それにかわる肉親という言葉が
とても印象的でした。
昔から優秀な人は
こんな育てられ方をしていたような気がします。
ただ、凡人は悩みつつ、あがきつつ、
あとは、ポジティブシンキングで行くしかないのでしょうね。
wisteria
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